公務員たたき

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大阪市長選で「橋下氏」が勝利して、はや10日。

連日、マスコミ報道を賑わせていますが、非常に興味深く見守っています。

2chにおいてもお祭り状態で、早くも「橋下首相」待望論が出ています。

何がここまで世間を盛り上げるのでしょうか?

これはひとえに、「既得権益」に対する嫉妬や妬みの類だと思われます。

どこかの報道で、「このような”民衆の負の感情”を利用することは危険です」

みたいなことを言っていましたが、「公務員を全てリストラしろ!」と言っている訳ではないので、

大阪市の職員の方々も、それほどビビる必要はないのでは??と思ってみています。

今、戦々恐々としている人達は、何らかの”やましさ”を持っているからだと思われます。

例えば、昨日の報道でもありましたが、公務員の採用試験無しでコネで登用されている方とか、

就業時間内に野球をやって遊んでいる人達でしょう。

橋下氏は、貢献度の高い、頑張っている、若手の公務員を切ることはしないはずです。

公務員改革といっても、公務員を一括りにすると話がおかしくなります。

まず、大阪市の公務員の大半は、政令指定都市の一般行政職ですから、彼らはエリートです。

予備校でも、道府県庁上級試験よりも難易度は高く、就職偏差値は非常に高いです。

現在の公務員試験は非常に難しく、相当努力した人でないと入れないでしょう。

だからといっては何ですが、優秀な人が多く、常識はずれな人は少ないはずです。

問題視されているのは、12千人程度いる“現業職員”の方々です。

先日、大阪市の職員が殺人未遂容疑で逮捕された事件がありましたが、その方も現業職員です。

現業職員とは、主に大卒未満の人が就く職業ですが、未だにコネ採用があります。

職種としては以下のような職種がありますが、実は非常に人気が高い職業です。

「清掃職員、駐輪場の管理人、給食調理員、学校の用務員、私鉄や市バスの運転手etc.

これらの職種を侮ってはいけません。一生勤めると、定年間際には年収1000の人が普通にいます。

そのため、過去には学歴を逆に偽って応募する人もいたようです。

それが表沙汰になったのは2007年だったと思いますが、大阪市は全庁的に学歴調査をしました。

すると、出るわ出るわ「逆・学歴詐称」のオンパレードで、最終的には400名以上が自首したようです。

しかし、大阪市はこれらの学歴詐称者達を、懲戒免職にはしませんでした。

その理由が、「すでに何年間も働いている人の安定した生活を奪うのは厳し過ぎる」とのことです。

ちなみに、尼崎市で同様の事件が発覚した際は「即・懲戒免職」になりました。

こうした点からも、いかに大阪市の対応が甘いか分かります。

昨日、その大阪市の職員に対して、橋下氏は凄いことを指示しました。

「現業職員の採用経緯を明らかにして報告して欲しい」

「問題あれば、再試験を課す」

これはしびれます。

今まで誰も切り込まなかったところに、手を付けるなんて素晴らしいの一言です。

この際、徹底的にやっていただきたいと思います。

そういえば、先日、鎌倉市役所の駐車場に車を止めたのですが、

たった83台の駐車場に管理職員のオジサンが10名程いました。(年齢的には60歳以上)

しかも、態度が横柄。陰でタバコ吸っている等、マナーが悪い。。。。

「なんじゃこりゃ?」って感じです。

わたしは鎌倉市の納税者ではないので文句は言えませんが、よく市民から苦情がこないなと思いました。

これらは「一事が万事」であり、おそらく、このような無駄遣いは様々なところにあるのだと思います。

市町村が管理する施設において、雇用を生むことは重要だと思いますが、

その際は、是非、若い人に職を渡して欲しいと思います。

大阪市が浄化されれば、今後は日本全国の政令指定都市、さらには都道府県や国にも流れは拡がるでしょう。

橋下大阪市長には、是非とも頑張ってもらいたい!と思う今日この頃です。

 

 

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ギャンブルの奨め

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ティッシュ王子こと大王製紙の元会長「井川意高」氏はギャンブルで身を滅ぼしました。

なぜ、このようなことになったのでしょうか?

彼は愛媛生まれですが、中学から上京し、筑波大学附属駒場高等学校を経て、

東京大学法学部を卒業した超エリートです。

大王製紙のトップに立った後も、取引先との関係改善やブランド戦略などによって、

同社内の家庭紙事業を黒字転換させたとして、その経営手腕は高く評価されていました。

しかし、私的な巨額借り入れが問題となり、「特別背任容疑」で東京地検特捜部に逮捕されました。

その借入額は表に出ているだけでも100億を軽く超えており、

今後の捜査により、さらに上積みされる可能性も秘めています。

その主たる用途は、マカオやラスベガスのカジノ(ギャンブル)であり、

一説によると、「井川氏の一億円が一般人の一万円」ぐらいの金銭感覚だったようです。

井川氏が身を滅ぼした「ギャンブル」ですが、

そもそも、「ギャンブル」とはやってはいけないものなのでしょうか?

わたし達の生活の中で、ギャンブル性の高い遊びは沢山あります。

競馬やパチンコはまさにギャンブルですが、日中堂々取引されている証券取引もギャンブルです。

また、売出し中の「年末ジャンボ宝くじ」だって、ギャンブル以外のなにものでもありません。

要は、リスクを背負ってリターンを享受する類のものは、全てギャンブル性を含んでいます。

これらの類をこの世の中から全て排除してしまうと、非常につまらない世の中になるでしょう。

ただし、ハマりすぎて高額を突っ込んで人生を破滅させることは避けなければいけません。

しかし、ギャンブルを運営する側は、あの手この手を使って誘惑してきます。

近年普及しているオンラインゲームも同じ現象だと思います。

ゲームに勝つ感覚により脳内物質「ドーパミン」が発生し、快楽を求め更に増幅していきます。

一度大勝してしまうと、その満足感を脳が覚え、再び求めてしまうということです。

■はまるパターン

 大勝の経験⇒自信を持つ⇒負け続ける⇒負けを取り戻そうと金額をアップする

 ⇒借金が膨らむ⇒現実逃避

■はまりやすいタイプ

 「思い込みの激しい人」「プライドの高い人」「意志が弱い人」

 「理屈っぽい人」「数字に強いが実は認識の甘い人」

              By「ビジネスに生かすギャンブルの鉄則」谷岡一郎著

おそらく、井川氏も上記のパターンにはまったのだと思います。

エリートの人ほど、一度はまると取り返しがつかないことになるのです。

そういう点では、真面目な医師の方々もはまる可能性は高いといえます。

なぜなら、大学を卒業するまでの勉強や、卒後の仕事における成功は、

努力の積み重ね、いわゆる「必然」の結果であるのに対して、ギャンブルは「偶然」の結果です。

これまで「必然」が支配してきた世界が、「偶然」に支配されると、

プライドの高い人や数字に強い人ほど、必勝法則を見つけることに必死になります。

しかし、よくよく考えれば分かることですが、ギャンブルは胴元だけが勝つゲームなのです。

運よく当初は勝ち続けたとしても、最終的には負けるようになっています。

よって、どのタイミングで切り上げるかということが重要です。

大脳皮質で「ギャンブルは結局もうからない」と冷静な判断をすることができれば、

この世界から足を洗うことができるでしょう。

ここまできて、何が言いたいかというと、わたしはギャンブル自体は否定しません。

ただし、節度を保ちながらやる必要があるということと、引き際が肝心だということです。

それをわきまえるためには、それなりの訓練が必要だと思います。

よく、ギャンブルは夜遊びは若い時期に経験しておけといわれますが、その通りだと思います。

年配になって遊びを覚えるとロクなことがありません。(歯止めが効きません)

若い時期に、多くの失敗をしておくことが、将来的には財産になるのです。

ギャンブル依存症は病気と言われていますが、

若い時期に失敗を重ねることで、ギャンブルに近づかなくなります。

よって、ギャンブルは若い時期に、誰かの教育の元、思いきりやらせるべきだと思います。

ただし、自分のお小遣いの範囲内でやりましょう。

決して人様のお財布からお金を無心しないように(苦笑)

 

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「時給」という考え方

一般的に、アルバイト等で給与をもらう際、「時給」という尺度で高い安いを判断します。

世の中の最低賃金も、この「時給」という尺度を用いています。

都道府県別に最低賃金が決められており、この単価を下回ると罰せられます。

平成23年現在、最も高い東京が837であり、最も安い沖縄が645となっています。

全国の加重平均では737だそうです。

医師の時給が高いことは知られていますが、一般的には時給1万円前後です。

極稀に、2時間で5万円といった高給アルバイトも存在しますが、かなりレアケースです。

しかし、時給1万円だったとしても、最低賃金の13倍強なので、高いことは確かです。

では、一般サラリーマン(正社員)の時給はどれぐらいなのでしょうか?

例えば、仮に年間勤務時間を2000時間で試算すると、以下のようになります。

 年収400万⇒2千円

 年収600万⇒3千円

 年収800万⇒4千円

 年収1000万⇒5千円

こうやってみると、サラリーマンもそれなりに悪くないなという感想です。

ただ、年功序列・終身雇用の大企業において、時給とパフォーマンスは比例しません。

若い時期は時給よりも高いパフォーマンスを発揮し、年齢とともにパフォーマンスは劣化します。

要するに、”若手が年長者に搾取されている”構図です。

それでも我慢して若手が働き続ける理由は、

“将来的に自分も楽して高い時給がもらえる”と思っているからです。

だから、あまり時給に囚われない働き方ができるのだと思います。

わたしの持論を申し上げますと、正社員という立場では、

時給ではなく生涯賃金で計算すべきだと思います。

なぜなら、時給が安いからそれに応じたパフォーマンスで良いと考えるのは浅はかだと思うからです。

先日、とある雑誌に、「日々の部下の行動をマネジメントして時間あたりの生産性を上げるべき」

という意見が記載されていました。

そうなると、複数名で会議をすると1時間の損失はウン万円とか、

しょうもないコスト意識が発生するので、私はそういうマネジメントは好きになれません。

別にワイワイガヤガヤ好きなことを言って、ストレスを発散する会議があっても良いと思うのです。

何事も、その一瞬を切り取ってコスト換算すると、非常に高く感じますが、

中長期的に考えると、それが将来的に生きてくることが多いと思っています。

細かいコスト管理をしだすと、それこそ身動きが取れなくなります。

よく、家計簿を細かくつけすぎて、疲弊していく奥様方がいますが、

ずっと細かくつける必要はないと思います。細かすぎるから継続できないのです。

ざっくりとした一か月あたりのコストを把握できれば良いのです。

コスト管理はあくまでも「ザックリ」が良いと思います。

しかし、中長期的にみて意味の無いコストは削減すべきでしょう。

その判断基準が難しいのですが・・・

いずれにしても、ここで申し上げたいことは、

短い尺度で物事を判断しない方が良いのではないか?ということです。

以上、時給(時間)管理が嫌いなマネージャーより。

 

 

 

 

 

「スピンオフ」と「スピンアウト」

経営用語の中に「スピンアウト」「スピンオフ」という言葉があります。

どちらも広義においては、一部の事業を諸事情により本体から切り離すことを言います。

しかし、狭義においては少々異なる意味合いがあります。

「スピンオフ」が元の企業との関係において、関係継続の上で分離・独立することですが、

「スピンアウト」は元の企業との関係を絶って分離・独立する点です。

要するに、前者は友好的ですが、後者は敵対的ともいえるでしょう。

また、前者の場合は、本体側がある事業をリストラしたいがために、

その事業に見切りをつけて、「あとは勝手にしなはれや」という感じだと思います。

よって、切り離される部門にいる社員の方は、どちらかというと受け身のケースが多いはずです。

後者の場合は、血気盛んな社員がいて、自分たちで独立した方が得だと判断し、

有志を募って独立するケースが多いので、受け身ではなく攻めの一手だと思われます。

ただし、こちらのケースでは、元の企業側から提訴されるリスクはあるでしょう。

しかし、ゼロから新しい事業を起ち上げるリスクと、元の企業からの提訴リスクを比較すると、

一概にどちらが高いとは言えないと思います。

よく入社前に「退職後3年間は会社と競合する業種に就かない」と誓約書にサインさせられますが、

規制の対象となりうるのは、「企業機密を知り得る立場にある者」に限られます。

(一般社員には全く関係の無い話なのです。)

そもそも、日本国憲法において「職業選択の自由」が定められています。

「職業選択の自由」とは「基本的人権」の一種であり、日本国憲法第22条で定められています。

「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」

既存のビジネスを継承しつつソフトランディングできるメリットを考えれば、

元の企業から受ける提訴のリスクがあったとしても、トライしてみる価値はあると思います。

(とはいえ、極力提訴のリスクは減らすことをお勧めしますが・・・)

ちなみに、映画にもスピンアウト企画というものがありますが、

こちらは経営用語ではなく、“キャラ立ちした脇役”“主役”になる映画のこと。

具体的には「踊る大走査線」『交渉人 真下正義』『容疑者室井慎次』「デスノート」『エル』など。。。

一般企業においても、キャラ立ちした脇役がどんどん主役になれば良いのですが、

なかなか現実の世界では上手くいかないものですね。

ちなみに、私はそんな「スピンアウト」に対しては賛成派です。

大企業の庇護の元、一生脇役で終わるのは嫌ですからね~・・・

これらの話は医師の世界にも当てはまると思います。

うまく基盤が引き継げるのであれば、勤務医から開業という選択肢もあるのでは?

ただ、最近は開業される医師の数は減った気がします。(不景気ですからね)

事は慎重に進めましょう。

P.S.残念ながら弊社においては開業相談は取り扱っておりません。

  悪しからず・・・

 

 

 

栗山英樹

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少し前のニュースですが、来期日ハムを退任する梨田昌孝の後任の監督として、

「栗山英樹」氏が北海道日本ハムファイターズと2年契約で合意しました。

 

栗山氏は現役生活が7年と、短い選手生命でしたが、私の記憶には結構鮮明に残っています。

理由は、ちょうど私が野球少年だった小学生から中学生になる頃に活躍していた選手だからです。

また、センターの守備が上手かったことをよく覚えています。

 

そんな栗山氏ですが、これまで決して順風満帆な人生ではありませんでした。

高校時代は創価高校で甲子園を目指しますが、一度も夢を叶えることはできず、

その後は教員を目指して、東京学芸大学教育学部に合格します。

 

東京学芸大学では硬式野球部に入部し、東京新大学野球連盟での大学通算では、

投手として258、打者として打率.389(リーグ史上3位)という並外れた成績を残します。

そして勉学にも励み、在学中に小・中・高の教員免許を取得し、教員になるための足場を固めます。

 

しかし、野球への夢を捨て切れず、ヤクルトの入団テストを受けると、

想定外にも、ドラフト外でヤクルトスワローズへの入団が決まってしまいます。

ただし、栗山氏の野球人生は病気と怪我との闘いでした。

中でも入団2年目に発症したメニエール症候群は、その後のプロ野球人生に深い影を落とします。

 

テスト入団ということで、入団当初から体力的にも技術的にも他の選手に劣り、

その差を猛練習でカバーしてきた栗山氏にとって、

他の選手以上の練習ができなくなるということは致命的でした。

結局、プロ野球の現役生活は7年で終了し、その中で規定打席に達した年は1シーズンだけでした。

 

 

プロ野球引退後は、1991年から野球解説者・スポーツキャスターとして活躍します。

さすが教職の免許を持っているだけに、視聴者に分かりやすい解説で人気が出ます。

一説によると、野村克也氏から「結果論を語らせれば日本一」と言われたそうです(笑)

 

2004年からは白鴎大学助教授になり、2008年に教授に昇進し、

現在は経営学部教授としてスポーツメディア論・野球型などを専門分野として活躍しています。

こうやってみると、大学に進学し学んだことが、ようやく実を結んだようにも思えます。

 

 

ただ、野球人生に関してあまり上手くいっていないと感じるのは、以下のエピソードです。

ヤクルトの古田監督の引退の際、監督候補として取り沙汰されましたが、結局実現しませんでした。

その理由は、球団フロントに対して歯に衣着せぬ物言いをしたからだと言われています。

 

「弁が立つ」ということはキャスターには向いていますが、時として不利に働くこともあるようです。

特にコーチや監督としてやっていくときは、弁が立ちすぎることは不利に働くような気もします。。。

 

 

私の好きな「落合監督」も全く話しませんからね(苦笑)

 

 

コーチや監督の重要な仕事は、選手の力量を見抜いて鼓舞することだと思うのですが、

そのやり方は、言葉で伝えるよりも、起用方で示すことが重要な気がします。

 

また、プロ野球はプロの世界なので、選手から畏敬の念を持たれないとやりにくいと思われます。

現役時代の成績はもちろんですが、監督としての力量も、選手は即座に感じ取るでしょう。

栗山氏はコーチ経験がなく、いきなり監督になるわけですが、どこまでやれるか見物です。

 

落合監督のように、現役時代の成績も大して良くなく、監督経験もないとなると、

どうやって選手を魅了するのか、手腕の見せ所です。

 

案外、学生時代にとった教職免許が役に立つかもしれません(笑)

 

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