もう一つの早慶戦

 

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早慶戦

盛り上がってますね。

 

「早大トリオ、必勝リレーか=3日、50年ぶり早慶V決戦-東京六大学野球」

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東京六大学野球秋季リーグ戦の優勝決定戦、早大-慶大が3日午後1時から神宮球場で行われる。

最終週の早慶戦で慶大が連勝して勝ち点と勝率が並び、同リーグでは20年ぶりに一発勝負で決

着を付ける。早慶の決定戦は50年ぶり。九回以降の延長戦は無制限だけに、投手起用がカギを

握りそうだ。先のドラフト会議で1位指名された3投手を投入して連敗した早大が雪辱するか、

波に乗る慶大が1991年以来の春秋連覇を果たすか。

早大は4季ぶり42度目の優勝を目前にしながら足踏み。1回戦での斎藤は低めの制球に苦しん

だものの、7回2失点。直球に切れがあった。2回戦の先発、福井優は力んで四球から自滅し

3回KO。この2人を2試合とも救援し、試合を落ち着かせたのが大石だった。
 

大石は先発での実績に乏しい。昨秋の早慶戦では4回6失点。3人の継投で必勝を期す試合で、

先発はやはり斎藤か。神宮のスターは「勝たなければ早大主将の重みは感じられない」とも。

再挑戦は望むところだろう。

 

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                                 時事ドットコムより

 

 

なにかとライバル視される早稲田と慶應ですが、実際にどちらが優れているのでしょうか?

気になったので思いつく範囲で調べてみました。

 

まずは学力偏差値から。※09年度

(データ引用元:偏差値ランキング図書館http://2chreport.net/index.htm

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とりあえず、大学入試段階では、慶應の方が若干勝っているようです。

ただし、学部別に見ると大差は無いようです。

 

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次に、一般企業への就職力でみると下記のようになります。※09年度

(こちらは一流大学卒を数多く採用している企業において、早慶の採用数を示しています。)

 

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この結果をみると、なんとなく早稲田が勝っているような気がします。

ただし、卒業者数は早稲田の方が多いので、絶対数で慶應が負けるのは仕方がない?!

 

というわけで、次は質を見てみたいと思います。

司法試験の合格率ではどうでしょうか。 ※10年度

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今度は圧倒的に慶應の勝利!

ということは、慶應の方が早稲田よりも優秀なのでしょうか!?

 

そうは問屋が卸さない。

文学面での勝負は、早稲田が圧勝!!

 

■芥川賞

1.早稲田大  27
2.
東京大   18
3.
慶応大   7

■直木賞
1.
早稲田大  33
2.
慶応大   8
3.
東京大   8

 

 

しかし、最近の慶應も負けていない。

なぜなら、俳優の水嶋ヒロ(26)は慶應出身だからです。

本名・齋藤智裕名義で執筆した処女作『KAGEROU』が『第5回ポプラ社小説大賞』の大賞を受賞。

(ちなみに、賞金2千万円は辞退。かっこ良すぎです。)

 

 

こうやってみてみると、早慶のすごさがよくわかります。

OBの結びつきが強いことも羨ましい限りです。

 

さて、明日の早慶戦はどちらが勝つのか

楽しみです。

 

 

日本シリーズ

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プロ野球日本シリーズの3試合が、地上波の全国中継で放映されないことが決まりました。

本件は日経新聞でも連日掲載されており、問題の大きさを感じます。

 

ローカル放送やBSCSでは中継されるようですが、

プロ野球のシーズン日本一を決める試合が、全国放映されないことは時代の流れなのでしょうか。

 

たしかに今年の対戦カードは視聴率がとれないかもしれません。(中日vsロッテ)

ここ数年の日本シリーズの視聴率をみても、下記グラフのように右肩下がりです。

とはいえ、少なくとも15%の視聴率はとれるコンテンツだと思うのですが、厳しい判断ですね。

 

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ちなみに、プロ野球の最高視聴率は、「中日×巨人 1994108()」の48.8%です。

1977年以降のビデオリサーチ調べ)

さすがにこの数字をたたき出すことは難しいとしても、まだまだ人気のあるスポーツだと思います。

 

日本シリーズが盛り上がらなくなった理由の一つとして、クライマックスシリーズの存在があると思います。

いわゆるプレーオフ制度ですが、パリーグでは2004年より、セリーグでは2007年より導入されました。

この制度ははっきりいって、興行収入目当ての制度であり、ペナントレース終盤の消化試合を

3位争いで盛り上げましょうみたいなノリで導入されたのだと思います。

 

中日の落合監督は、常々とプレーオフ制度には反対の意向を示しており、

「あくまでペナントレースの優勝に価値がある」と自論を展開しています。

そんな落合監督いわく、「日本シリーズは2006年で終わった」と発言しています。

 

 

それにしても、まさか日本シリーズが放映されなくなる日がくるとは・・・

 

 

しかしながら、地方の視聴率だけをみると、いまだに30%以上の視聴率を確保しています。

そういう意味では、地域活性化のコンテンツとしてはまだまだ活用できそうな気がします。

 

横浜ベイスターズがTBSグループから住生活グループに売却される予定ですが、

横浜市民としては少なからず抵抗があります。(似非 浜ッコですが)

住生活グループの本拠地は新潟なので、ベイスターズの本拠地も新潟に移管される可能性があるのです。

370万人都市の横浜にプロ野球球団がなくなるのは寂しい気がします。

 

ただ、新潟にいくことで熱烈なファンを獲得できる可能性はあります。

新潟は娯楽が少ないため、スポーツに対する熱があるからです。

Jリーグのアルビレックス新潟の一試合あたりの平均入場者数は3.3万人(09年実績)であり、

これは浦和レッズに次ぐ堂々2位の実績なのです。

今の横浜ファンの熱の入れ具合を見ていると、案外新潟に行った方が良いのかもしれません。

 

横浜市民は本当にベイスターズを引き留めたいなら、球場に足を運ぶべきだと思います。

松沢知事や林市長が住生活グループの会長に懇願するよりも、その方が説得力があります。

 

それにしても、プロ野球ファンがめっきり減ったことに寂しさを感じる今日この頃です。

そんなに視聴率が大事なら、今年の日本シリーズで伝説の男「落合福嗣」

解説をやらせるぐらいの決断をして欲しいものです・・・

 

 

追記

ここまで書いたところで、住生活グループとTBSグループの交渉が決裂したことがニュースで流れました。

やはり、本拠地移転問題がネックになったようです。

住生活側が示した移転先は新潟ではなく静岡だったようですが、どちらにしてもTBS側がこれを拒んだとのこと。

 

そして皮肉なことに、交渉決裂の結果を受けて、住生活Gの株価は上昇したようです。

株主にとって球団運営はお荷物なんですね。 

 

  

 

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イビチャ・オシム

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元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシムの本を読みました。

「恐れるな!」-なぜ日本はベスト16で終わったのか?-

前作の「考えよ!」に引き続き、日本人の特性を論じながら、

将来的に日本が何をすべきかを事細かに書き尽くしています。

わたしがこの本から感じとったことは、以下の2つです。

1,リスクテイクの重要性

2,メディアの重要性

まず、リスクを背負うことの重要性ですが、

常にリスクを背負えと言っているわけではありません。

ここ一番の勝負所でリスクを背負えるかどうかが重要なのです。

これはスポーツや勝負事をやっている人なら誰もが経験したことがあると思います。

たとえ劣勢にあったとしても、忍耐を重ねていると、突然流れが変わることがあります。

これをオシムは次のような表現で伝えています。

「勝利をつかむための”勝利の五分間”を察知し、そこにつけこむことができるかどうかが重要。」

「その”勝利の五分間”を辛抱強く待つことができるかどうかが勝負の分かれ目である。」

要するに、”忍耐”×”勝負勘”×”リスクを背負う勇気” 

これら全てが噛み合って初めて結果を残せるということです。

 

 

近代サッカーはリスクを背負わなくなってきています。

「負けを極端に嫌いディフェンスに徹するサッカー」を、

オシムは「モウリーニョ主義」と呼んでいます。

モウリーニョとはサッカーファンなら誰でも知る名将であり戦術家です。

現在はスペイン・レアルマドリードの監督であり、世界最高年俸の監督ともいわれています。

その戦術は現実主義であり、かなりディフェンシブな印象が強く、

オシムからすると、つまらないサッカーに見えるようです。

なぜ近代サッカーでモウリーニョ主義が蔓延しているのか?

原因はメディアにあります。

オシムは次のような表現で語っています。

「監督という職業に就いている人は、心のどこかに守備的な戦術傾向を持っている。」

「なぜなら、メディアは負けさえしなければ、

 たとえ試合内容が悪かったとしても、そのゲームは良かったと報じる。」

「その結果、監督やコーチは職に留まることができる。」

「しかし、これは明らかにサッカーに対する冒涜で、サッカーの後退を意味する。」

「サッカーを取り巻く巨額の金が、”負けなければいい”という風潮をつくりあげた。」

たしかに、ここ最近は引き分けで良しとする傾向が強くなったと思います。

また、負けた時でも内容的にはここが良かったという論評を聞かなくなりました。

そして、良いときはチヤホヤし、少しでも調子が悪くなるとこき下ろす。

元はといえば、そのような表現を喜ぶ観衆がいるから、メディアがそうなったのですが・・・

「メディアが取り巻く誇大宣伝による過剰なプレッシャーは選手をダメにする。」

これは世界共通のようですが、若いプレイヤーに過大な期待を寄せることはやめるべきだと思います。

ただし、プレイヤーを甘やかせといっている訳ではありません。

ときに、観客が発するヤジが選手を育てることもあるからです。

オシムはこうも言っています。

「日本のスタジアムには殺気がない。」

「雰囲気がぬるま湯のようであれば、そこで何かビッグなことを成し遂げるのは難しい。」

わたしがいうのもなんですが、正直、日本は観客のレベルが低いと思います。

得点をとった選手だけに注目が集まり、ボールを持たない選手には見向きもしない。

欧州では、ゲームごとに選手の点数を付けていますが、

必ずしも得点をとった選手が最も高い点数にはなっていません。

サッカーはボールを持たないときの動きの方が重要なのに、観客はそれを分かっていません。

Jリーグの歴史が浅いので仕方がないことだとは思いますが・・・

日本サッカーのレベルを上げるためには、

観客とメディアのレベルも上げていかないといけないということですね。

 

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