プロ野球日本シリーズの3試合が、地上波の全国中継で放映されないことが決まりました。
本件は日経新聞でも連日掲載されており、問題の大きさを感じます。
ローカル放送やBSやCSでは中継されるようですが、
プロ野球のシーズン日本一を決める試合が、全国放映されないことは時代の流れなのでしょうか。
たしかに今年の対戦カードは視聴率がとれないかもしれません。(中日vsロッテ)
ここ数年の日本シリーズの視聴率をみても、下記グラフのように右肩下がりです。
とはいえ、少なくとも15%の視聴率はとれるコンテンツだと思うのですが、厳しい判断ですね。
ちなみに、プロ野球の最高視聴率は、「中日×巨人 1994年10月8日(土)」の48.8%です。
(1977年以降のビデオリサーチ調べ)
さすがにこの数字をたたき出すことは難しいとしても、まだまだ人気のあるスポーツだと思います。
日本シリーズが盛り上がらなくなった理由の一つとして、クライマックスシリーズの存在があると思います。
いわゆるプレーオフ制度ですが、パリーグでは2004年より、セリーグでは2007年より導入されました。
この制度ははっきりいって、興行収入目当ての制度であり、ペナントレース終盤の消化試合を
3位争いで盛り上げましょうみたいなノリで導入されたのだと思います。
中日の落合監督は、常々とプレーオフ制度には反対の意向を示しており、
「あくまでペナントレースの優勝に価値がある」と自論を展開しています。
そんな落合監督いわく、「日本シリーズは2006年で終わった」と発言しています。
それにしても、まさか日本シリーズが放映されなくなる日がくるとは・・・
しかしながら、地方の視聴率だけをみると、いまだに30%以上の視聴率を確保しています。
そういう意味では、地域活性化のコンテンツとしてはまだまだ活用できそうな気がします。
横浜ベイスターズがTBSグループから住生活グループに売却される予定ですが、
横浜市民としては少なからず抵抗があります。(似非 浜ッコですが)
住生活グループの本拠地は新潟なので、ベイスターズの本拠地も新潟に移管される可能性があるのです。
370万人都市の横浜にプロ野球球団がなくなるのは寂しい気がします。
ただ、新潟にいくことで熱烈なファンを獲得できる可能性はあります。
新潟は娯楽が少ないため、スポーツに対する熱があるからです。
Jリーグのアルビレックス新潟の一試合あたりの平均入場者数は3.3万人(09年実績)であり、
これは浦和レッズに次ぐ堂々2位の実績なのです。
今の横浜ファンの熱の入れ具合を見ていると、案外新潟に行った方が良いのかもしれません。
横浜市民は本当にベイスターズを引き留めたいなら、球場に足を運ぶべきだと思います。
松沢知事や林市長が住生活グループの会長に懇願するよりも、その方が説得力があります。
それにしても、プロ野球ファンがめっきり減ったことに寂しさを感じる今日この頃です。
そんなに視聴率が大事なら、今年の日本シリーズで伝説の男「落合福嗣」に
解説をやらせるぐらいの決断をして欲しいものです・・・
追記
ここまで書いたところで、住生活グループとTBSグループの交渉が決裂したことがニュースで流れました。
やはり、本拠地移転問題がネックになったようです。
住生活側が示した移転先は新潟ではなく静岡だったようですが、どちらにしてもTBS側がこれを拒んだとのこと。
そして皮肉なことに、交渉決裂の結果を受けて、住生活Gの株価は上昇したようです。
株主にとって球団運営はお荷物なんですね。