「初詣」の参拝者数

 

皆様、今年はもう終わりますが、初詣にどこへ行くか既に決まっていますか?

わたしは毎年お正月は名古屋に帰るため、熱田神宮に行くことが多いのですが、

初詣の混雑はすごいですよね。

 

この初詣の参拝者数は、2009年まで神社仏閣別に毎年公表されていましたが、

2010年からこのデータは警察庁から公表されていません。

 

その理由は、「主催者が独自に調査・発表した統計数字をまとめたものであって、

警察庁では数字の正確性について責任をとれない」というものです。

要するに、警察庁の責任逃れですね。

 

まあそれはいいとして。

2009年までのデータを見ると、ここ10年では4位までの上位陣に入れ替わりはなく、

「明治神宮」にいたっては、30年ほど首位を走り続けています。(下図)

 

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神奈川住民のわたしとしては、2位が千葉県の「成田山新勝寺」というのが悔しかったりします。

しかし、これは3位の「川崎大師」5位の「鶴岡八幡宮」に分散しているから仕方がない。

最近の「鶴岡八幡宮」の急上昇ぶりは興味深いですが、これは鎌倉人気復活ということでしょうか。

 

ランキング急上昇でいえば、「浅草寺」も目覚ましいです。

お蔭でわたしの地元の「熱田神宮」5位から7位へ急降下。

大阪の「住吉大社」にいたっては、10年前の4位から8位へ年々ランクが落ちており、

大阪地区の凋落ぶりが垣間見えます。

 

しかし、この「参拝者数」

あくまでも主催者が独自に調査したものであり、公平なデータとはいえません。

 

測定方法は主催者によって各々異なり、

例えば、「人通りの多い場所をメインに、時間帯別に何秒間に何人通過したか」を計測するとか、

「決まった面積に何人ぐらいいるか」を計測し、最後に神社の面積を掛けて算出しています。

 

こんなやり方で計測した数値を、同じ基準で比較すること自体、

如何に意味のないことかと思われるでしょうが、

そこはお正月のお祭りイベントの一つとして、大目に見ればよいと思います。

 

今年のJリーグのとあるチームで、観客動員数の水増しがありましたが、

主催者側の節度ある行動を期待します。

 

 

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本日はここまでとします。

今年1年、皆様には本当にお世話になりました。

健康にお気を付けてお正月休みをお過ごしください。

 

それでは、良いお年を。

 

 

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「企業存続率」

 

早いもので今年一年も終わろうとしています。

 

一般企業においては本日が仕事納めのところが多いのではないでしょうか?

実は弊社は明日まで営業しております。

なぜなら、医療機関が29日まで営業しているところが多いからです。

 

ところが、今日の時点で電話がつながらないところが多いのに驚きました・・・

そういうことなら、来年は28日を仕事納めにしようと思います。

(もちろん、対ドクターは年中無休です!)

 

 

今年は本当にいろいろありました。

 

 

スポンサーを探し、サラリーマンを辞め、会社を設立し、事務所を開設し、

一緒に働く仲間を探し、WEBサイトを構築し、事業を開始する・・・

インフラを整備することから始め、実際に運用に入るまで、紆余曲折はありましたが、

途中からは仲間が加わり、それなりに順調にここまで来ました。

 

よく忙しいことの例えとして、「盆暮れ正月が一度に来る」という表現を使いますが、

それに足すことのGW.も一緒に来たような、まさにそんな感じでありました。

しかし、忙しいことは良いことだと思っています。

なにせ、他事を考える間もなく、ただひたすら目の前の仕事を追いかけるだけですから。

 

 

ところで、現時点で日本にどれぐらいの企業数があるかご存知でしょうか。

総務省の企業統計調査によると、平成8年ごろをピークに企業数は減少傾向にあります。

平成18年の段階で150万強なので、現状は140万程度に減っている可能性もあります。

  

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年々新しい企業が設立され、それ以上の数の企業が淘汰されていく訳ですが、

企業存続年数と存続率との関係を「企業存続率」というデータで表すことができます。

「企業存続率」にはいろいろな説がありますが、一説によると以下のようなデータがあります。

1年後60%

3年後40%

5年後15%

10年後5%

30年後2%

 

 

この分母となる母集団には「なんちゃって起業」も含まれるでしょうから、

一概に低いとはいえないかもしれませんが、

5年以内に7社のうち6社が潰れていくという現実をみると、背筋が寒くなります

 

しかし、ある程度存続した企業において、その後の存続率は高いので、

要は最初の数年が勝負だということが分かります。

 

来年以降、飛躍していくためにも今が頑張りどころです。

気を抜かずに、今年を締めくくりたいと思います。

 

あ、まだ一日ありましたね。

本日が仕事納めの方は、良いお年をお迎えください。

明日以降もまだ働く方は、もう少し頑張りましょう。

 

 

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在宅医療の必要性

 

先日テレビで高齢者医療について各国の取り組みを紹介していました。

 

番組の中では、大きな政府の代表格である「超福祉国家デンマーク」

元来小さな政府を目指してきた「アメリカ」が、対照的に語られていました。

 

医療に市場原理主義を持ち込んだアメリカにおいて、

高齢者のみならず全ての国民が苦労していることは周知の事実ですが、

超福祉国家のデンマークでさえ、満足な医療が行われていないという現実がありました。

 

一般的に、デンマークは高齢者にとって優しい社会だと思われがちですが、

デンマークにおいて高齢者と家族は完全に分離されるシステムとなっているため、

高齢者にとって、本当の意味での幸せは得られていなのではないしょうか。

 

デンマークでは一定年齢になると、施設に入ることになっています。

共働き世帯が9割以上であり、自分の親の面倒を見ることができないという現実から、

このような仕組みになっているそうですが、高齢者の立場からいえば、

本当は自分の子供に面倒をみてもらいたいというのが本音だと思います。

 

また、住み慣れた家を離れて施設に入ることは、精神的な負担もあるため、

高齢者の中には施設での生活を避けて、自宅に戻ってくる人もいるようです。

しかし、そうなると必要な医療を受けられないため、孤独死の危険性が高まります。

 

最期の時間をどこで過ごすかということは、人間にとって非常に重要なことだと思います。

要するに、本人にとってどこで最期を迎えるかということが、幸せなのかということです。

おそらく、病院よりも自宅で死にたいと考える人の方が多いでしょう。

  

 

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日本においても、近年は圧倒的に病院で亡くなる方の割合が多いです。(上図参照)

しかし、戦後間もない頃(1950年代)は8割以上の方が自宅で亡くなっていました。

必ずしも、病院で亡くなることが良くないと言っている訳ではありませんが、

「在宅医療」の普及によって、少しはこの状況に変化が現れるのではないかと期待します。

 

 

というのも、最近「在宅医療施設」の求人が増えつつあるからです。

特に、わたしが主に担当している東京・神奈川・名古屋において、

在宅クリニックの話題をよく耳にします。

 

この背景には、近年の診療報酬改定により、在宅医療の充実を図る方向性が

打ち出されていることが大いに関係しています。

また、このような流れをチャンスと捉えて、

医師ではない方が在宅クリニックの経営に新規参入する事例が増えてきました。

 

よって、最近の在宅クリニックの運営手法は非常に先進的であり、

そこで働くドクターも、若くて前向きな方が非常に多いです。

しかし、この在宅医療においては、ドクターの向き不向きもあるようです。

 

その理由は、ヒエラルキーの違いです。

これはある在宅医療関係者から聞いたお話なのですが、

病院においては医師を頂点とするヒエラルキーが存在しますが、

在宅医療においては「患者さん本人」の価値観を最も尊重するため、病院とは異ります。

 

関係者が集まってお互いの意見を交換し、みんなで物事を決めていくという考え方が重要です

よって、このようなやり方になじめない一匹狼的なドクターには向かない職場だといえます。

 

 

さらに、先日お会いした在宅医療クリニックの院長先生のお話しによると、

医療従事者と患者さん、患者さんのご家族の間の信頼関係を非常に重要視されていました。

 

在宅医療では、患者さんと1対1で向き合うチャンスが多くあります。

患者さんの生活の場を定期的に訪れることで、医学的な問題だけではなく、

心理的な問題や社会的な問題まで含めて相談に乗る機会が増えてきます。

 

そんな中で、患者さんから「信頼」していただけていると感じることが最大の喜びであり、

医師として診療を続けるモチベーションとなっているとのことでした。

 

在宅医療は、単なる大規模医療機関における診療を減らすだけではなく、

医師と患者さんの「信頼関係の回復」を担っています。

 

そんな在宅医療を希望する、若手医師のご登録をお待ちしております。 

 

 

 

いろいろなクリスマス

「中国の地方当局、公共の場のクリスマスツリー設置を禁止」

香港のロイター通信によると、中国・広東省珠海の当局は、ショッピングモールや飲食店など、

公共の場所でのクリスマスツリー設置を禁じている。火災の原因となることがその理由だという。

なんとここでも中国の情報統制か!? と思いましたが、これは2007年の過去の話。

今では中国でもクリスマスは商業的に広まっており、

オフィスビルから政府のビルに至るまで、クリスマスの装飾やクリスマスソングで溢れています。

デパートではクリスマス商戦、街中ではあちこちにサンタクロースや雪だるまを目にします。

「中国ニュース通信社」は、クリスマスが祝われるようになった原因を下記のように分析しています。

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 これほどまでにクリスマスが祝われるようになったのには二つの原因がある。一つは楽しさと利

 益が得られること。もう一つは、抑圧や禁欲を強いられる儒教社会から個人のアイデンティティ

 ーが開放されることが実感できるからだという。

 また、中国人にとってクリスマスは欧米文化の所産としてよりも、”豊かさの象徴”としてとらえ

 られており、急速な成長を続ける中国はクリスマスを祝うことで豊かで安定した国への仲間入り

 を果たしたことをアピールしているとも言える。

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中国では年々盛り上がりを見せているクリスマスですが、アメリカにおいては様子が異なるようです。

実はアメリカでは、「公共の場で特定宗教の行事をおこなうのはいかがなものか」

といった考え方が広まりつつあり、街中のクリスマスらしさが年々低下してきています。

また、「クリスマスカード」もビジネスシーンから消えつつあるようです。

この背景には、顧客や取引先の、キリスト教以外の信者たちに対する配慮があります。

この問題を象徴する「事件」が数年前、全米各地の空港で起こりました。

様々な人が利用する空港で、キリスト教文化にだけ肩入れするのはよくないという論争が勃発したのです。

それを意識せざるを得ない役所や大企業は、クリスマスツリーを飾ることを控えるようになりました。

しかしそんなアメリカでも、家庭においては他の国と同様に装飾はされています。

ただし、呼び方が異なるようで、11月下旬から正月にかけての5~6週間ほどの期間を、

「ホリデーシーズン」と呼び、クリスマスは「ハッピーホリデーズ」と呼ばれています。

 

 

さて、日本のクリスマスはどちらのケースに似ているかといえば、当然中国寄りでしょう。

キリスト教信者は少ないにも関わらず、商業的には国をあげて盛り上げようとしています。

しかし、日本においては中国のように「個人のアイデンティティの解放」や「安定した国への

仲間入りへのアピール」といった意味合いはなく、商業化しすぎていることが気になります。

 

最近では10月のハロウィンパーティなるものも定着しつつありますが、

日本の古来からある催し事(例えば七夕や年賀状や節分など)が廃れてきている最中に、

欧米文化が浸食していることに危機感を覚えます。

 

特に年賀状という文化は素晴らしいものだと思っています。

普段お世話になっている人や疎遠になっている知人に、葉書を送る唯一の機会です。

特に後者は、年賀状におけるコミュニケーションが唯一だったりします。

 

温故知新という言葉がありますが、新しい欧米文化を取り入れるのも良いですが、

旧き良き日本の文化も継続していきたいものです。

 

とはいえ、ここ数日で年賀状の準備をしなければならないことを考えると、気が重いです(苦笑)

 

ストレスとパフォーマンスの関係

 

久々に風邪をひいてしまいました。

 

昨日は会社の忘年会だったのにも関わらず、

一次会で終了し8時半には岐路についていました。

 

帰って熱を測ったところ38度後半で、目の前がクラクラしており、

10時半にはユンケルを飲んで就寝しました。

 

本日、一応熱は下がったものの、なんとな~く身体がダルイです。。。

正直、頭も回っていない状態です。。。

 

 

最近、緊張するケースが多く、ストレスが溜まっていたのかな?と感じているのですが、

ストレスパフォーマンスの結果には以下のような関係があります。

 

 

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まず、左のグラフから読み取れることは、人間はストレスが全く無い状態は危険だということです。

なんらかのストレス(プレッシャー)がないと、人間はパフォーマンスを発揮できないのです。

ところが、プレッシャーがある水準を超えると、一気にパフォーマンスが落ちます。

 

人によってプレッシャーに耐えられる水準が異なるため、

この見極めが難しいのですが、大抵の人は自分なりに肌感覚でわかると思います。

 

しかし、いわゆる「頑張り屋さん」は、この見極めができない人も多く、

ついつい無理をしてしまい、左グラフのCDの領域に入ってしまい、精神が崩壊してしまうのです。

そういう意味では、「自分は弱い」と自覚している人の方が、ストレスとの付き合い方が上手いといえます。

 

ただし、このストレス耐性は、後天的に鍛えることは可能です。

右グラフでは、徐々に曲線の大きさが変化しています。

これは、経験や訓練により、ある程度はストレス耐性が強くなることを意味しています。

 

若い時期、人前で話すことが苦手だった人が、

訓練と経験によりグッドスピーカーになることがありますが、まさにこのケースだといえます。

 

 

ストレスグラフに関する一番の理想は、左グラフのAB状態を維持しながら、

右グラフの大きさを徐々に大きくしていくことだと思います。

 

 

だだ、緊張状態の継続は精神的にも身体的にもよろしくないので、時には休息も必要です。

とはいえ、休息を取りすぎると、ストレスグラフの大きさが縮んでしまうので、

「休息」「緊張」も節度あるなかで調整できることが理想ですね。

 

お正月休みが待ち遠しいです(笑)