当たり前の話ですが、富裕層が好む住宅街は一般層のそれとは異なりますよね。
医師の先生方も、住む地域には結構こだわるのではないでしょうか?
「富裕層が好む住宅街」=「高級住宅街」だと思うのですが、
わたしなりに、もう少し細かく定義してみました。
1,街区が整然としている(道が広く街路樹が整備されている等)
2,1区画が広く建蔽率×容積率が低い(100坪以上、40%×60%以下)
3,ブランドイメージが高い(歴史があり住んでいることがステータスとなる)
山崎豊子の小説に出てくるお金持ちは、芦屋や夙川や苦楽園に住んでいるケースが多いですが、
芦屋の六麓荘町は代表的な例だといえます。
大豪邸が建ち並び、非常に壮観な風景なので、
わたしが関西にいた頃は、友人を連れて行く観光ルートの一つにしていました(笑)
上記に挙げた高級住宅街の特徴には含めませんでしたが、
自然が近くにあるとか景色が綺麗ということも条件に入るのかもしれません。
多少のアクセスの不便さはあっても、都会の喧騒から離れられることは重要な要素だと思います。
芦屋の六麓荘町なんて、六甲山の山頂付近にあるので、駅から歩くことはまず不可能です。
セレブな皆様は当然運転手つきの車で移動するので、アクセスなんて関係ないんですよね・・・
次に、西の芦屋と並び称されるのが、大田区田園調布だと思います。
大正時代にイギリス郊外の田園都市やフランス・パリの都市構造に着想を得て開発された街です。
田園調布の街は、駅と噴水を中心にして、放射状に美しく広がる並木道が特徴です。
(ちなみに、田園調布で最も格式が高いのは、田園調布3丁目といわれています。)
田園調布には、家を建てる際の厳しい規則があるようです。
まず、家を新築する際の地盤の高さや建物の高さが制限されています。
また、土地分割の際は分割後の各土地の面積が165平米を下回らないこととなっています。
他には、塀は設けず生垣とすることなど、多くのクリアすべき項目があります。
さらには、家の建築に際しては近隣住民の許可も必要です。
このように、高級住宅街というのは周辺住民の長年の協力の上で成り立っているので、
楳図かずお氏が吉祥寺の高級住宅街に建てた赤白の家「まことちゃんハウス」が、
近隣住民の怒りをかったことは致し方ないといったところでしょうか・・・