義援金

最近通勤時にも「義援金」の募金箱を持った人を目にします。

本当に沢山見かけるのですが、

街頭では気乗りがしないため、ついつい通り過ぎてしまいます。

通り過ぎる時は、妙に後ろめたい気持ちになります(苦笑)

芸能人やスポーツ選手で寄付する人が沢山いらっしゃいますが、

困ったときに助け合うことは非常に良いことだと思います。

ただ、有名人になるとどうしても金額の多少に目が行きがちです。

楽天の三木谷さんユニクロの柳井さん10億円ですし、

久米宏2億円イチロー1億円ダルビッシュ安室奈美恵5千万円

その他にも個人で1千万円以上寄付する人が続出しています。

そんな中、韓流スターの寄付が多いことが気になります。

韓国人に寄付が多い理由として挙げられるのは、キリスト教徒が多いからというもの。

わたしは「韓国は儒教の国」というイメージを持っていたので、

キリスト教徒が多いことには少々驚きでした。

ちなみに韓国の「キリスト教徒」(プロテスタントとカトリック)の比率は38%程度です。

次に多いのが「仏教」22%「儒教」はたったの0.5%だそうです。

また、韓国人のうち宗教を持っているという人の割合は63%もいるそうです。

これに対して日本はというと、52%の人が「無宗教」です。

もっとも多い宗教が「仏教」ですが、35%程度だそうです。

日本は、あまり信仰深くはないお国柄といえます。

お隣の中国はもっと凄いです。

なんと、93%の人が無宗教だそうです。

自分以外は誰も信じないということでしょうか・・・

※参考データ 

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話を元に戻しますが、「義援金」は金額ではないと思います。

一部では、有名人の誰それの義援金が少ないといった記事を見かけますが、

「それはそれ」ではないでしょうか?

個人個人ができる範囲で協力をすれば良いと思います。

ちなみに、わたし自身は街頭での募金はほぼやりません。

理由は、本当に全額が被災者に渡っているか見えないからです。

ちゃんとした団体の銀行口座への振込であれば、問題ないと思われます。

また、最近のインターネット上には、義援金の募集をうたい、

個人情報を不正に入力させるサイトも見つかっています。(フィッシング詐欺)

みなさんも義援金を送る際は、送り先をよく確認し、

安易に個人情報を入力しないよう気を付けてください。

それにしても、内田裕也69千円(ロック)はしびれます(笑)

 

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医師の年収

ベタなネタですが、今回は医師の年収について書かせていただきます。

 

まず、弊社にご登録いただいている医療機関の求人票を元に、

常勤医師の年収を試算してみました。(N=2,541件)

あくまでも求人票ベースの話になりますので、ご了承ください。

 

 

まず、常勤医師の全国平均ですが、経験年数ごとに見ると以下のような状況です。

全体平均   経験5年目   経験10年目  経験15年目  経験20年目

1490万円  1070万円   1450万円   1580万円   1720万円

                                  ※週5日勤務ベース

 

ただし、上記の数値はあくまでも民間病院の年収となります。

一般的に、研修医の年収は300400万程度と言われていますが、

研修医後に医局に残るかどうかによって、医師の年収は極端に変わります。

 

 

【医局に残る医師】

医局に属している人の中には、未だに無給医がいます。

先日お会いした医師もそうでしたが、そういう医師は非常勤でアルバイトをされています。

1,2日程度アルバイトをされていますが、年収ベースでは300600万程度となります。

 

そのまま医局に所属しても有給医局員で、500万程度。

講師で700800万、助教授で800900万、教授でも1000万~と推測されます。

教授になったとしても、大企業の課長クラスといったところでしょうか。

 

よって、大学に残る人は、お金を求めるわけではなく、

「単純に研究がしたい」か、「権力が欲しい」かどちらかのケースだと思われます。

最近では医局に残る人の方が少ないため、今回の平均値からそれらのデータは除きます。

 

 

【医局に残らない医師】

医局に残らない医師達は、だいたい600700万円程度の年収からスタートします。

そして、年間約100万円ずつ上がっていき、10年目にして1500万に到達するといった感じです。

弊社でサポートをしている医師は、年収15001800万円のレンジが多いです。

 

ただ、常勤の年収で2000万円近くなると、週5日勤務で当直有りのケースが多いため、

忙しさを嫌がる最近の医師は4日勤務、当直無し15001600万程度を確保し、

残りは週1日の定期非常勤で400500万円を補うケースが多いです。

 

医師によっては、1日の非常勤を5つ掛け持つことで年収2000万円をクリアしている人もいます。

ただ、若いうちからそういった働き方をしていると、

医療機関側からはあまり良い印象は持たれないのでご注意ください。。。

 

 

年収を上げるために、地方に行くという手もあります。

以下は、地域別の年収平均の順位となります。

この順位だけを見ると、北へ行くことが良いように思われます。

 

1、 北海道  1610

2、 東北    1570

3、 北信越   1520

4、 東海     1500

5、 関東     1490

6、 九州     1450

7、 四国     1420

8、 中国     1400

9、 近畿     1360

 

 

しかし、弊社を利用していただいている医師のほとんどが関東地区在住であり、

転勤を伴う転職はあまり目にすることがありません。

転勤があったとしても、むしろ地方から都心部へという希望の方が多いと思います。

 

また、近畿地区の年収平均が最も安いというのは妙に納得感があります。

アルバイト求人を見ていても、交通費込みというものが非常に多く、

時給面でも関西は関東より低く抑えられている印象が強いです。

 

 

 

このようにマクロ的にデータを分析すると、当たり前のデータになることが多いですが、

今回もそのような結果となりました。

ただし、今回の結果から、なぜ医師の偏在が解消できないかが分かる気がします。

 

 

いわゆる都心と言われている「東海地区」や「関東地区」はそれほど給与が安いわけではありません。

(関西地区を除く)

また、「北海道地区」や「東北地区」の給与が高いといっても、

せいぜい全国平均の100万円強高い程度です。

 

この程度ですと、都心に住みながら平均的な報酬でも良いと考える先生達の気持ちはよく分かります。

さらにいうと、都内に住む先生達の住所は「世田谷区」が非常に多いので、

「世田谷区」からアクセスの良い求人は人気が出ます(笑)

 

非常にミクロな話ですが、これが実情なのだと思います。

プライベートは都心の高級住宅街で過ごし、子供は有名な私立学校へ入学させ、

勤務先はドアtoドアで1時間以内。(あまり忙しくないところ)

 

ワークライフバランスを大切にするのであれば、この選択は仕方がないと思われます。

という訳で、われわれ人材紹介業者も、そういった求人を探すことにプライオリティが高くなります。

ニーズの高いところに経営資源を集中させるのは仕方がないことです。

 

「世の中の医師の偏在を無くしたい!」といった気持ちは常に持ち続けているのですが、

キレイごとばかり言ってられない事情がございます。

国が地方で勤務する医師に助成金を出してくれれば良いのですが、無理でしょうね・・・・


※JMCのサイトで医師の年収査定が可能です。

ご興味のある方はこちらからどうぞ

JMCの医師・年収診断

 

 

 

 

会社乗っ取り屋

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少し前のニュースで、「春日電機」という会社が話題になりました。

その理由は、ある日突然会社を乗っ取られ、会社の資産を勝手に流用され、

挙句の果てに会社自体が潰れてしまうという悲惨な事件に発展したからです。

ニュースは以下の内容です。

「春日電機元社長、取締役会経ず4億5千万円融資」 (読売新聞)

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東証2部に上場していた電気部品製造会社「春日電機」(本社・東京)の不正融資事件で、同社元社長

の篠原猛容疑者(53)(特別背任容疑で逮捕)は、自分の実質経営する会社に無担保で融資したとさ

れる計5億5000万円のうち4億5000万円について、同社の取締役会の議決を経ずに融資を実行

していたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は篠原容疑者が違法性を認識していたとみて、

融資の経緯を詳しく調べている。

同庁幹部によると、篠原容疑者や春日電機元役員の大槻洋容疑者(42)(同容疑で逮捕)ら3人は

2008年6~7月、回収の見込みがないのに、篠原、大槻両容疑者が経営する会社「アインテスラ」

に5回にわたって計5億5000万円を無担保で融資したとされる。

春日電機では3000万円以上の融資を行う場合、取締役会の議決が必要と規定されており、篠原容疑

者らはアイン社に計1億円を貸し付けた最初の3回分の融資については、取締役会で議決を行った。

しかし、その後、2億円と2億5000万円を追加融資した際には、正規の取締役会を開かず、勝手に

春日電機とアイン社との間の金銭消費貸借契約書を作成していたという。

警視庁は、篠原容疑者らが取締役会での反対を恐れて、独断で追加融資を行ったとみている。

篠原容疑者は今月9日、読売新聞の取材に応じ、「追加融資については、取締役会は開いたが、監査役

を呼ばず、議事録も残さなかった」と説明している。(20111130305分 読売新聞)

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そもそも、「会社の乗っ取り」とはそんな簡単にできてしまうものなのでしょうか?

 

 

以前有名になった事件と言えば「ライブドアのニッポン放送買収事件」です。

このとき、フジサンケイグループはフジテレビを中心に運営されていましたが、

フジテレビの筆頭株主は依然として株価の安いニッポン放送のまま放置されいたため、

その資本のねじれ現象を巧みに突いたライブドアが買収を仕掛けた事件でした。

 

これらの買収事件ですが、一言でいってしまうと、買収される会社にも責任があるのです。

 

上場されている企業を乗っ取ろうとする際、株式の公開買い付け(TOB)をするのが一般的です。

「現在の経営陣に任せたい」と考える株主が多ければ、TOBは成立しません。

また、少なくとも1/3以上の株式を握らない限り、経営の実権を握ることはできません。

 

今回の春日電機の場合、乗っ取り側は20%弱の株式しか買い付けしていません。

しかし、まずは筆頭株主として取締役会のメンバーに入り込み、株主総会で修正動議が認められ、

その結果、創業家が退任させられ乗っ取り屋のボス「篠原氏」が代表に就任するという流れがあり、

「篠原氏」が強引に会社を乗っ取ったという訳ではないのです。

 

ということは、他の株主も「乗っ取り屋」に一度は賛成した訳です。

おそらく「篠原氏」は天性の詐欺師まがいの口ぶりで、株主や組合を言いくるめたのでしょう。

その「篠原氏」が会社のお金を私的に流用し、最終的には会社が潰れてしまうのですから、

少なくとも「篠原氏」の代表就任に賛成した株主にも責任があるといえます。

 

 

とはいえ、「春日電機」は1945年創業の歴史のある会社です。

東証二部に上場され、売上も60億そこそこあり、従業員も連結で300名ほどいました。

そんな会社がいとも簡単に乗っ取られ、簡単に潰れてしまうとは悲しい現実です。

 

株式上場で巨額の富を築くことも重要かもしれませんが、

買収リスクや株主からの横やりリスクを考えると、非上場の方が良いかもしれません。

日本を代表する企業でも、「サントリー」「竹中工務店」「ヤンマー」「YKK」などは非上場ですからね。

 

 

「いつかは上場」なんていう甘い言葉に惑わされずに、コツコツやるのが良いと思います。

 

 

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賞金王

 

「賞金王」といえば何を思い浮かべるでしょうか?

博打が好きな人は「競艇」と答えるかもしれませんが、一般的には「ゴルフ」ですよね。

今年も残すところあと2戦。

池田勇太が先週のダンロップフェニックスを獲ったことで、俄然盛り上がってきました。

現在の順位は以下のような状況です。

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さて、この賞金ですが、順位による配分率が決まっています。

男子は賞金総額の20%、女子は18%が優勝賞金となっています。(日本ツアーのみ)

 

 優勝/賞金総額の20%(以下同)

 2位/10

 3位/6.8

 4位/4.8

 5位/4.0

 ・

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よって、優勝賞金額が最も高くなるのは賞金総額の最も高いツアーとなります。

賞金総額が最も高いツアーは、日本を代表するツアー「日本オープンゴルフ選手権」と、

先週行われた「ダンロップフェニックス」と、今週行われる「カシオワールドオープン」で2億円です。

 ※以下が2010年の日本男子プロツアー全日程と賞金総額です。

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それにしても、すごい賞金ですよね。

しかし、大会のスポンサーにとって賞金は一部の出費でしかありません。

賞金以外にプロモーション費用や大会運営費用、そして外人選手の招待費用がかかります。

実質的には賞金総額の3倍~4はかかっているのではないでしょうか?

ダンロップフェニックスにタイガ-ウッズを呼んだ際は、11.5の招待費用がかかっています。

大会を盛り上げるためには致し方ないことなのかもしれませんが、

それって日本ゴルフツアー賞金王の一年分の賞金総額じゃないですか(涙)

ただし、最近は遼君や池田勇太などの若い選手が活躍しているので、

それほど高額な外人選手を招待する必要がなくなってきていることも事実です。

しかし、地道に成績を残すよりも、スポンサーから得る収入の方が多いっていうのは辛い現実ですね。

女子プロゴルファーで一時代を築いた「不動裕理」なんて悲惨でした。

2000年から2005年の「6年連続」で日本女子ゴルフツアーの賞金女王だったのに、

ほとんどスポンサーがつきませんでした。

ダンロップ契約プロのポスターにも、隅の方に小さく載っていただけです。

やっぱりルックス重視ということですね・・・

わたし個人的には、地味なルックスの人の方が好きなので、

池田勇太を応援したいと思います。(ある意味派手ですが)

あの髪型ファッションセンスは最高です。

 

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年末調整

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そろそろ年末調整の時期ですね。

 

弊社でも準備を始めていますが、今年は提出する側とされる側の両方を

準備する必要があるので、少々焦っております。

 

また、平成23年度からは様々な税制改正のうわさが出ております。

1,扶養親族数の変更(年齢16歳未満の子供は扶養家族に含めない)

2,所得1000万円超の場合は配偶者控除なし?

3,繰越欠損金が利益の半分まで?

 

1, の扶養控除が20111月からなくなることは既に決定済みですが、

これにより3歳未満の子供を持つ家庭の一部では手取りが若干減少します。

来年以降の子ども手当の額が13千円以上にならなければ、この状態が続きます。

わたしもこの影響を受ける対象となっていますので、なんとかして欲しいところです。

また、配偶者控除の全面廃止を民主党が検討していますが、

我が家は専業主婦世帯なので、個人的にはやめて欲しいです。。。

 ※配偶者控除について

 http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/koho/kurashi/pdf/06.pdf

 

2, の所得1000万円超の配偶者控除なしは、わたしには縁のない話ですので、

早めにやっていただいても構いませんが、医師の先生にとっては気になるところですね。

所得1000万円とは、サラリーマンの年収ベースで1231万円超ということになりますので、

医師の皆様は間違いなく対象となります。

現在、その対象者は100万人程度いるため、それが子ども手当の財源になるとの噂です。

 

3, の繰越欠損金の話は法人対象となります。こちらは中小企業にとっては痛い話です。

例えば前年度100万円の赤字で、次年度に80万円の黒字が出た際、通常ですと法人税はゼロです。

ところが、税制改正されると、80万円の半分40万円には法人税がかかることになります。

開業医の先生にとっては耳の痛い話ですが、こちらも今後法人税を下げるための財源捻出手段です。

 

 

政権交代後、政府が一見美味しそうな経済政策を打ち出していますが、

財源は限られているため、結局のところ、どこかで帳尻を合わせる必要があります。

ある分野で税金が安くなったと喜んでいると、

実は他の分野で同じだけ税金を搾取されていた、なんてことはよくある話です。

一方的に得をするということはありませんね・・・

 

 

税金とは富の再分配(所得再分配)です。

ところが今の政府は、徴収の際は取りやすいところから取って、取りにくいところは放っておく。

また、税金を分配する際は、本当に必要な分野に注入せず、選挙の票につながる分野に注入する。

国民から大事なお金を預かっているのですから、もっと上手に使ってもらいたいものです。

 

 

 

なにはともあれ、税制の流れを知ることはビジネスを運営するうえで非常に重要なことです。

個人においても自己防衛として税金の知識はあるに越したことはありません。

まずは年末調整で、取られた税金を取り戻しましょう!

 

「住宅借入金等特別控除」    デカイです。