危険察知能力

最近の学生の就職動向をみていると、大手志向が目立ちます。

彼らは、良い意味で堅実、悪い意味でチャレンジ精神が足りない気がしています。

わたしなり原因を考えてみるのですが、幼少期からの時代背景もあると思います。

最近の学生というと、「ゆとり世代」に代表されますが、彼らはバブルを経験していませんし、

常に不景気とデフレの時代を生き抜いてきたといっても過言ではありません。

就職も超就職氷河期ともいわれ、大卒でも6割程度しか就職できていませんし、

最近では就職時のライバルが外国人というケースも珍しくありません。

このような世代は、今後日本経済が良くなるとは思えないので、堅実にならざるを得ないのでしょう。

逆に、現在70代後半のお爺ちゃん達は非常に元気です。

わたしの父もそうですし、弊社の株主にも現役の経営者をしている方がいます。

この世代は、戦争も経験しており、サバイバルな状況を生き抜いてきたので、

未だにチャレンジ精神が旺盛なようです。。

このように、育ってきた時代により、心の持ちようが異なるのは致し方ないことですが、

今の若い人たちが、もう少し、アグレッシブに生きることができないものでしょうか?

自分の子供に対しても、どうにかしてチャレンジ精神旺盛な人格にできないものか、思案しています。

だからといって、今から戦時中のようなサバイバルな状況を作り出すのは現実的ではないのですが、

少なくとも、競争的な環境に放り込みたいと思っています(笑)

話は少し逸れますが、

今年の夏、実家に子供と戻った際、地元のプールに行って驚いたことがありました。

そのプールは私が小学生の頃に通った場所なのですが、当時とはどうも様子が違うのです。

一言でいうと、少しでも危険なことは全て禁止されていたということです。

例えば、大人用プールの中心にあった噴水の周りに柵ができていたり、

子供用プールにあるクジラの置物から出ていた噴水は、滑りやすいということで、水が出なくなっていました。

また、80cm程の水深のプールには、親が同伴でも、未就学児は入れないルールになっていました。

とにかく、子供を危険から遠ざけるために、物理的な危険回避策やルールでガンジカラメなのです。

子供は、遊びを通して「危険察知能力」を磨いていくものだと思うのですが、

何から何まで大人の指示で禁止されてしまうと、これらの能力が無くなってしまう気がします。

さらに話が逸れますが、電化製品についても同様の事がいえます。

扇風機の格子が代表的な例です。

昔の扇風機の格子の幅は広く、子供の時は少しずつ指を入れて危険を楽しんだものです。

最初は「弱」で始め、徐々に慣れてきたら「強」に挑戦するみたいな・・・

確かに危険な遊びではありますが、これで指が無くなったという話は聞いたことがありません。

今では格子の幅が狭くなり、子供の指が入らないサイズになっていますが、非常に残念です。。。

このように、わたしが子供の頃は、周囲には危険がいっぱいでしたが、

不思議と大怪我をすることは少なく、全ては自己責任で処理してきました。

そのため、全身全霊をかけて、それがどれぐらい危険かどうかを見極めていたと思います。

いろいろと書きましたが、わたしの言いたいことは、

危険と隣り合わせの状況や、サバイバルな競争環境は、人間を強くするということです。

こういった「危険察知能力」の向上により、チャレンジ精神が旺盛になるのではないでしょうか?

「可愛い子には旅をさせよ」ですね。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「異業種交流会」

「異業種交流会」というのは、非常に便利な言葉です。

「今日は”異業種交流会”なんで、お先に失礼します!」というと、

如何にもできるビジネスマンぽい気がします。

ただ、異業種の人が交流する会といえば、ビジネスの集まりもあれば、プライベートもあります。

(しかし”音の響き”はビジネスっぽい)

基本的に、会社が費用を負担してくれるものはビジネスで、

そうでないものはプライベートなものだと言えるでしょう。

ビジネスの異業種交流会には、スキルを学ぶものから人脈を形成するものまで様々ですが、

その最たるものが、MBA(エム・ビー・エー)だと思います。

MBAとは「Master of Business babaistration」(経営学修士)の略ですが、

ビジネスを学びながら、人脈を作ることができるため、一昔前は非常に人気がありました。

ただ、それらのMBAコースに企業から派遣された社員が、

卒業しても企業に戻らない、もしくはすぐに辞めてしまうという現象が増加したため、

企業が費用を負担する留学制度は、ここ最近ではあまり見かけなくなりました。

そもそも、MBAでは独立起業に価値を見出す価値観が植えつけられるため、

卒業後に組織として働く日本企業に戻っても、活躍できる場が少ないのです。。。

 

話変わって、プライベートな「異業種交流会」は、男女が交わる「合コン」も含まれます。

少し真面目なものですと、一般企業が運営する「起業家交流会」のようなものもあります。

わたしも以前、友人に誘われ、この手の「起業家交流会」に出たことがありますが、

正直、会費分の価値があるものはありませんでした。

参加者のみなさんは、起業したいという漠然な想いはあるようですが、

実際に行動している方は少なく、「今は準備段階です」という方が多かったように思います。

また、名刺交換をやたらとしたがるのですが、そんな場で名刺交換したとしても、

絶対に顔と名前が一致せず、後から連絡することはまずありません。

また、交流会では、必ずと言っていいほど、グループワークの時間があります。

510人程度のグループになり、自己紹介に始まり、あるテーマについて語り合うのです。

わたしにとって、こういった時間は苦痛であり、本当に苦手です。

よって、最近は誘われても、参加しないようにしていました。

ところが、昨日、ちょっと変わった「異業種交流会」に参加してきました。

「異業種交流会」といっても、普段お世話になっている方が幹事の「ゴルフコンペ」です。

なんだ遊びか?と思われるかもしれませんが、これぞ”ビジネス”だと思っています。

メンバーのほとんどが60歳オーバー。中には80近い方もいらっしゃいます。

みなさん元々は一流企業のお偉いさんだった方達です。

一般的に、企業は縦社会です。保守的な大企業ほど、その傾向は強くなります。

よって、OBが口添えをすれば、現役の方は嫌でも従わざるを得ないのです。

今すぐビジネスにつながるとは思っていませんが、そういった場において、

顔を売っておくことは非常に重要だと思います。

また、人生経験が豊富な方から色々なお話を聞くことができるので、

非常に貴重な時間だと思っています。

そんな緊張感のある「異業種交流会」≒「ゴルフコンペ」でありましたが、

ダブルぺリア方式だったため、なんと、初出場で”優勝”してしまいました。。。

大したスコアでは無かったのですが、メリハリが効いていたようです。

(数年ぶりにバーディーが取れたので、それは非常に嬉しかったです。笑)

初回は大人しく目立たないようにしようと思っていたのですが、

結果的には目立ってしまい、反感を買わなかったか心配であります。

(次回のお誘いがなければ二回目はないでしょう・・・)

しかし、昨日は本当に天気が良く、絶好のゴルフ日和でした。

一緒に回ってくださったメンバーの方、お疲れ様でした。

くれぐれも体調にはお気を付けください。

また、産業医のニーズがある際は、馬場までご連絡ください。

次回もお呼びがかかることを祈ります。

移動時間

n700.jpg

 

最近、毎週のように新幹線で関西に出張しています。

移動していて思うことなのですが、「移動時間」「就業時間」なのか?という点です。

私自身、移動中はPCで作業していることが多いですが、

疲れているときは、ビールを飲んで寝てしまうこともあります。

正直、就業時間かどうかは曖昧な状況となっております。

よく、営業は「残業手当」が出ないということを耳にしますが、

これは移動時間が多く、実質的な勤務時間の把握が難しいからなのでしょう。

その代り、「営業手当」を別途定めている会社もあります。

ただ、「営業手当」というものはクセモノであります。

営業職に支給される営業手当は一律3万円など、定額制が多く、勤務時間には比例していません。

これは、「営業手当」の意味するところが、靴やスーツの「消耗品費」として支払われているからです。

そうなりますと、本来「残業手当」は別途支払うべきなのでしょうが、企業としては支払いたくないため、

「営業手当」ような曖昧な手当が存在するのでしょう。

ちなみに、労働基準法上では、外勤・内勤を問わず、「残業手当」を支払う必要があります。

しかし、移動時間が就業時間なのか、はっきりしないため、「残業手当」は無い方が良いと思います。

なぜなら、遠方へ行けば行く程、移動時間が長くなり、それに乗じて残業時間も増えるからです。

札幌へ日帰り出張したら、実質就業時間が1時間なのに、残業代が発生してしまいます。

ということなので、その辺は、曖昧にしておいた方が良いのでしょう。

よって、私自身も、移動時間は曖昧なままでいこうと思います。

元気な時は働き、疲れたら寝る。

(新幹線でPCを使うと酔うことが多いので、私にとって一番良い過ごし方は読書です。)

しかし、今日は体調が良いので、ブログを更新しています(笑)

それにしても、JR東海のUQ Wi-Fiのスピードはもう少し早くならないですかね??

つながるだけマシかもしれませんが、駅に停車しているときは、WiMAXの方が圧倒的に早いです。

走行中の通信速度はADSL並みです。

JR東海の社員の方は、試しに新幹線の車内で仕事してみた方が良いと思います。

世界レベルのスピードを誇る新幹線なのですから、通信速度にもこだわりを持ってもらいたいものです。。。

 

 

speed.jpg

 

 

 

 

 

 

熨斗紙(のしがみ)

daru.jpg

 

ダルビッシュのワインドアップは熨斗紙(のしがみ)のようなもの。

日経新聞のコラムで「豊田泰光」氏が言っていました。

上手いこと言うな~と感心しました。

「なくても良いが、あれば華やかに見えるもの」の例えだそうです。

今のピッチャーは、ランナーがいなくてもセットポジションで投げるピッチャーがほとんどです。

理由は、極力無駄な動作を無くし、癖を盗まれなくするためです。

そんな中、ファンからのリクエストに応えて、ワインドアップを披露したダルビッシュは流石です。

合理化を追求する今の時代、余分なものは全てなくしてしまおうという風潮がありますが、

ときに、「遊び心」は必要だと思います。

今の日本は、欧米の真似をして、合理化だけを追い求めた結果、窮屈な社会になりつつあります。

製造業における製造工程の合理化は必要だと思いますが、

それをサービス業にまで展開するのは、正直、違和感があります。

私自身、大手にいるときは、営業活動の標準化のため、SFA(セールスフォースオートメーション)

を積極的に導入し、営業マニュアルを作成に努めたこともあります。

営業マン各人が使用した経費を見える化して、経費節減に努めたこともあります。

しかし、今思えば、そういった管理志向は、ユニークな人材の長所を消してしまいます。

臨機応変な行動が必要とされる対人業務や、クリエイティブな仕事をする人材に対しては、

あまり合理的なことは馴染まない気がします。

なぜなら、仕事のやり方が十人十色だからです。

一見無駄だと思われるような行動も、時には必要ではないでしょうか?

大手の人材紹介会社は、候補者募集業務や対個人と対法人の業務を分割し、業務の効率化を追っています。

これに対し我々のような零細企業は、1人で全てをこなします。

それぞれの業務が重複し、効率が悪いことは重々承知していますが、これで良いと思っています。

事前に担当地域を下見に行ったり、候補者と面談したり、用が無くても法人を訪問したり、

そういった業務はすぐに成果を生む行為ではありませんが、やり続けることに意味があると思います。

仕事にも「遊び心」は必用です。

ただし、プロセスが自由裁量である仕事は、最後に結果が問われることを忘れてはいけません。

遊びながら結果を出す。

難しいですが、そんなスタイルに憧れます。

 

 

どじょう

dojou.jpg 

 

 

「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」

 

野田佳彦新首相が民主党代表選の演説で引用した「相田みつを」さんの作品です。

本作品は相田氏が1991年に亡くなる5年ほど前に雑誌で発表されたものだそうです。

この作品に込められた意味は、「自分を他人と比べない」というものです。

今回、野田氏がこの作品を引用した背景について、

「相田みつを」が好きな「輿石東参院議員会長」へのメッセージだったとも言われていますが、

もし事実だとすれば、中々気の利いた演説ですね。

「相田みつを」さんの作品はいろいろな所で目にします。

非常に心に響くメッセージが多く、ときにはドキッとしてしまうことがあります。

近所の珈琲屋のトイレにも、額に入れて飾ってあったことを思い出します。

創業前に独りで準備していたとき、何度も励まされました。

aida1.bmp 

aida2.jpg 

しかし、トイレの額にはちょっとした落書きが。。

「みつを」の前に「せんだ」と薄ら跡が残っていました。

これでは、せっかくの作品が台無しです。

世の中には、心無い人がいるものですね。

ちなみに、「せんだ」「みつお」ですから・・・

 

aida3.jpg