「東電株」連日の安値更新=値動き荒くプラスの場面も
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6日の東京株式市場で、原発事故に関する懸念の続く東京電力株が一時、前日比70円安の
292円まで値下がりし、5日に続いて上場来安値を更新した。終値は25円安の337円で、
時価総額は5415億円。東電株は午前の取引でストップ安目前まで下落。 しかし、午後に
入ると、事故対応に目立った進展の見られない中で34円高まで買われる場面もあった。
「短期の値幅取りを狙った投機的な動き」(銀行系証券)とみられ、100円超も上下する
値動きの荒い展開となった。商いも3億312万株と膨らみ、東証1部出来高の1割超を占めた。
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時事ドットコム(2011/04/06-16:19)
原発の影響により、連日東証の商いを賑わしている東電株ですが、この先の展開が読めません。
そもそも、電力株とは安定銘柄であり、値動きは少ないが安定的に配当してくれる株式です。
これまでも、年金基金や生命保険、銀行などが安定株主として上位10社に名前を連ねていました。
(信託口)とある、「日本トラスティサービス」や「日本マスタートラスト」は信託銀行です。
巨額のマネーを動かす年金基金、生保、銀行といった機関投資家のための資産管理会社です。
複数の資産運用会社が協力し合って、運用を効率化させる会社です。
実際に日本トラスティサービス信託銀行のHPによると、
自らを「証券運用にかかわる事務処理を代行する専門集団」と呼んでおり、
りそな銀行、住友信託銀行、三井トラスト・ホールディングスの3つの銀行が出資しています。
他には生命保険会社も複数ありますが、気になるのは5位の「東京都」です。
なぜ「東京都」が電力会社に出資?と思うかもしれませんが、
実は他の電力会社も地方自治体が大株主として出資しているケースが多いのです。
その理由は、戦前、東京都を含む自治体は電気事業を営んでいたからです。
それが戦時中の国家統制でいったんは廃業となり、国へ事業を譲渡しました。
そして戦後に、自治体へ返還される際に株式会社化されたので、未だに大株主として残っています。
しかし、上位10社の損失額は凄いですね・・・・
あくまでも2010年9月から現在まで一切株式の売買をしなかったと仮定した場合の試算ですが、
1位の「日本トラスティサービス」の損失額は1000億円超です・・・
5位の「東京都」でも760億円超です。
今後どこまで下げ続けるのか分かりませんが、上場廃止のリスクがある限り、
更に下がることは間違いないといえます。
日航のときも、「日航は国が支えるから絶対に上場廃止にはならない」と言っていた人がいましたが、
見事に「破綻」してしまいした。
今回もこのまま被害が拡大すれば、「上場廃止」の可能性はあるのではないでしょうか。
個人株主でも、東電の株を大量に持っている人は多いと思います。
安定銘柄ということで、「退職金」を全て東電の株にしている人もいるはずです。
しかし、お金の運用に「絶対安心」は有り得ません。
リターンがあるものには必ずリスクが付きまといます。
今回の件で、元本保証以外の金融商品は、余裕資金で購入しないと本当にヤバイと思いました。
わたしもこれまでに色々な株を物色し、短期的には利益を出したこともありましたが、
最終的には大負けしています(涙)
「株」は誰が何と言おうと「ギャンブル」です!!
虎の子の退職金や生活資金に関しては、運用益をあげようなどと欲を出さず、
銀行に預けるか、タンス預金にするか、元本保証の金融商品を購入すべきです。
といいながらも、こっそり「ユーロ」を購入している私は「塀の中の懲りない面々」ですね(笑)
あくまでも、投資は余裕資金でやりましょう!