山本五十六(やまもといそろく)の最も有名な名言です。
わたしが好きな言葉の一つでもあります。
山本五十六の名言には他にもありますが、いずれも現在において通じるものばかりです。
本質を突いた言葉は、いつの時代においても「力」があるものです。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
冒頭の名言を含めて、いずれも「人を育てるときの心構え」なので、
教育者や部下を持つ指導者にとっては非常に良い教訓となります。
もう一つ、人気のある名言があります。
苦しいこともあるだろう
言い度いこともあるだろう
不満なこともあるだろう
腹の立つこともあるだろう
泣き度いこともあるだろう
これらをじっとこらえてゆくのが 男の修行である
この言葉を「座右の銘」としている経営者も多いと聞きます。
孤独になりがちな経営者にとって、
自らを律して、じっと耐えしのぶ姿が共感を呼ぶのだと思います。
山本五十六は、新潟県出身の大日本帝国海軍の軍人です。
海外からも、大東亜戦争(太平洋戦争)の日本を代表する提督として広く認知されており、
かの有名な「真珠湾攻撃」は、山本五十六の総指揮の元で行われました。
真珠湾への奇襲攻撃を仕掛けたということは、よほど反米派だったのかと思われますが、
実は、アメリカ駐在の経験があり、ハーバード大学にも留学していたため、
日本と米国の国力の差を痛感しており、最後まで日米開戦には反対していました。
そして、いざ開戦となると、「短期決戦・早期和平」しか日本に残された道は無いと判断し、
あのような奇襲攻撃を計画し、実行したのです。
五十六は、旧日本海軍軍人の中でも傑出した名将としての評価は今日でも高く、
敵であったアメリカ側からも山本五十六を賞賛する意見が多いといいます。
当時の米国からも非常に評価が高く、太平洋艦隊司令長官だったチェスター・ニミッツが、
「山本は日本の最優秀司令官なので、山本さえいなければ日本は恐るるに足らず」と判断し、
殺害計画を実行させたほどなのです。
実際に、1943年4月18日に、前線視察のため訪れていたブーゲンビル島上空で、
アメリカ軍に通信文を傍受され、アメリカ陸軍航空隊P-38戦闘機に撃墜され戦死しました。
五十六は、上の人とはしっかり付き合い、下の者に対しては人情味があり礼儀正しく、
面倒見もよかったので同僚や部下からの信頼が非常に高かったようです。
ただ、人材の多様化には消極的であり、自分の好きな部下だけを重用したり、
失敗した部下に対する責任を曖昧にしたため、軍隊としての規律を乱す結果となったようです。
「自分に厳しく、他人に甘かった」ということなのでしょうか。。。
その辺は、指導者の方々は反面教師として学ぶところがあるかもしれません。
(自分に甘く他人に厳しい人よりは、よっぽど良いと思いますが)
ところで、この「山本五十六」のイニシャルをつかった「キモいアイドル集団」をご存知でしょうか?
名前を「YMT56」といいます。
早稲田大学の学生がやっている口パク・ダンスユニットなのですが、本当にキモいです。
いくら他人に甘い山本五十六も、これを見たら何と言うでしょうか・・・・