幻の羊羹(ようかん)

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住みたい街No1の「吉祥寺」に、たった1坪で年商3羊羹屋があります。

 

このお店は知る人ぞ知る、超有名な和菓子店なのですが、

名前は「小ざさ」といい、1951年の創業当初から1150本限定」を守り続けています。

ちなみに、この店で取り扱う商品は「羊羹」「もなか」2品のみとなっております。

 

この老舗の羊羹屋がこれだけ高い坪効率となっているのは理由があります。

それは、「お客様を大切にするルール」を創業以来ずっと守り続けているからです。

(坪効率とは1坪あたりの収益率なのですが、あのユニクロでさえ「年商300万/1坪」程度です。)

 

 

ルール1:羊羹の本数は150本限定。

限定生産の理由は、品質を維持できる量で小豆を炊けるのは一度に三升、およそ50本分。

小豆を炊いて練りの作業を完成させるまでに3時間半もの時間がかかるので、

1日に3回の150本分をつくるのが限度だからです。

 

ルール2:羊羹は予約販売は一切せず、身内といえども店先の行列にならばなければならない。

「小ざさ」の羊羹は、その入手困難さから”幻の羊羹”とも言われています。

買えるのはひとり5本までなのですが、ほとんど全ての人が5本買っていくので、

先着30人(1505)までに入らなければ購入することができないのです。

よって、通常は毎朝45時から行列ができ始めるそうです。

社長の稲垣篤子さんの旦那様でさえ、行列に並んでいるのは有名な話です。

 

ルール3:創業以来、「値上げはしない」という姿勢を貫いている。

     羊羹は1580円、もなかは154円という値段なのですが、

     羊羹は創業以来一度も値上げを実施しておらず、

     もなかについても15年前に1回だけ51円→54円に値上げしたのみということです。

     最近ではコーヒー豆の高騰でコーヒーの値上げが流行っていますが、見習って欲しいものです。

 

 

こういった「ルール」は一見何気ないことに見えるかもしれませんが、

継続することで力を発揮するのだと思います。

 

 ・品質を維持するためにむやみに事業を拡大しない

 ・身内といえども厳しく律する

 ・自らの企業努力により簡単には価格転嫁しない

 

一つのことを信念を持ってやり遂げる。(やり続ける)

わたしも見習いたいものです。

 

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