本日、税理士の方とMTGをしていて、ふと思ったのですが、経営者に向いている職種ってなんなんだろう?
経営する企業の業種にもよると思うのですが、管理畑の人が社長になるとロクなことが無い気がします。
なぜなら、管理畑出身者は現場のことが分からない人が多く、常に机上の空論で判断するからです。
しかし、日本の大企業においてはそのパターンが少なからずあります。
中小企業においては、経営者=起業者なので、企業の業種によって社長の出身職種は異なってくると思われます。
ちなみに、「フォーチュン500社」の最高経営責任者のなかでは、「営業出身者」がもっとも多いとのことです。
研究を得意とし特許を持っている企業やソフトウェア開発企業は、もちろん「エンジニア」が向いていますが、
よほどの差別化ができない限り、営業力は必要でしょう。
むしろ、営業力が必用でない企業を探す方が難しいと思います。
世の中には様々なヒット商品がありますが、特許を取らない限りいずれ真似されます。
真似されてしまった後は、コストを下げるか、営業力を強化するしか競合に勝つ手段は無い訳です。
コストの削減にも限界はあるので、結局は営業力がものを言うのだと思います。
企業内で、売上を伸ばす施策として、「営業力強化」といわれることが多いですが、
「営業力」にも様々な意味があると思います。
しかし、基本は営業マン1人1人の能力の積み重ねだと思います。
要するに、お客様に一番近い所で接している人たちの能力が高いに越したことはないのです。
よくサッカーにおいて、チームとしての戦術も大事だが、最も重要なことは1対1で負けないことと言われています。
なでしこジャパンはチームの結束力で勝利したと言われていますが、
1人1人のレベルアップ無くして、欧米チームに勝つことは不可能だったでしょう。
パワーで負けるからスピードで勝つとか、スピードで負けるから持久力で勝つとか、
人によって勝つポイントは様々ですが、
何らかのポイントで1対1で負けていなかったから、チームが勝てたのだと思います。
なでしこジャパン沢選手の今回のポジションンはボランチ(守備的ミッドフィルダー)でした。
監督から守備的センスを買われてフォワードからコンバートされたのですが、
彼女は守備的な役割もこなしながら、いざとなれば得点を獲ります。
それは、フォワード出身者だからこそ、為せる技なのです。
話を元に戻しますと、経営者の出身職種は何が良いか?という話です。
以前わたしがいた、そこそこの大企業において、管理畑出身の上司が言いました。
「誰にでも売れる仕組みを作ってくれ。そのためにはマーケティングが重要だ。」
「営業マンもゲリラ戦に強いネッチコイやつよりも、スマートな営業マンを育ててくれ。」
技術畑出身の上司はこう言いました。
「同じ商品が営業マンの力量によって違う価格で売れることに納得ができない。」
「誰にでも高く売れる商品を開発せよ。」
みなさん、自分の出身職種の分野で成果を残そうとします。
その分野が詳しいのですから当然でしょうが、事業の種類によって、テコ入れする分野は異なります。
わたしの持論を言うと、経営者の出身職種はなんでもアリだと思うのです。
ただし、営業センスを持っていることが重要です。
最前線の営業の立場を理解し、いざとなればTOP営業ができる人材、
そういう人材こそが経営者に向いているのだと思います。
ちなみに、私はエンジニア出身です。
話下手で電話が苦手で営業は得意ではありません。
しかし、営業の気持ちを理解するため、現場の動きを知るため、日々営業活動をしております。
企業に活力をもたらすのは、誰が何といおうと「営業マン」です。
企画マンでも経理マンでもエンジニアでもありません。
営業が好きな方、是非うちの会社で一緒に働きましょう!