東芝(6502)が8月1日に2部へ指定替え

東芝が債務超過で東証1部から東証2部へ指定替えされることになりました。
海外での原発事業が巨額損失を生み、そのため債務超過に陥っていましたが、頼みの綱の「半導体部門の売却」が期内に調整できなかったことにより東証1部の上場要件を満たさなくなってしまったためです。

東芝、といえば日本を代表する大企業です。事業内容は、家電から今回巨額損失を生み出した原発事業など多岐にわたります。医療業界の方であれば、医療機器で東芝製の製品にお世話になっている人は多いと思います(この分野もキヤノンに売却されてしまいましたが・・・)。

元々は10兆円を超える売り上げを誇り、57年もの間日本を代表する企業として1部上場を維持してきました。まさか自分が生きているうちに東芝がこんなことになるなんて想定外の出来事です。
ここ数年の一連の出来事について、発端は不正会計でした。
利益をごまかしている、ということが発端で債務超過・指定替えという事態にまでなりました。今期で債務超過を解消できなければ上場廃止になります。

不正会計と聞くと私は「エンロン事件」を思い出します。
エンロンは従業員2万人を超える大企業でしたので、エンロンの破たんが及ぼす影響は大きく「エンロンショック」などと呼ばれたりしました。

エンロンの場合は犯罪に近い行為をしていたようなので、東芝はもちろんその他の不正会計事案とは一線を画すものです。
ただ、現実はどうあれ数字の上だけでもいいから利益を出したい!という思考は実業を無視した資本主義の思想を曲解している危険なものです。
公式に発表された事実と内実を意図的に違えているということは、マーケットに対する重大な裏切り行為で到底許されるものではありません。

東芝は債務超過を解消できれば上場を維持でき、そうなれば1部に戻ってくるでしょう。半導体部門の売価が高騰しそうなので、恐らくそうなると思います。
その時は数字の上だけでなく内部の体制も徹底して改善してもらって、きれいな体で戻ってきてほしいと思います。
ちなみに、JMCが業としている有料職業紹介業は厚生労働省管轄の免許制です。
その交付要件に、債務超過がないこと、があります。
業績が悪く債務超過になると免許の更新ができずに業務を続けられない!なんていう可能性もあります。
なので、先生がもご登録の際は業績のよさそうな会社(なかなか見分けが難しいと思いますが・・・)にご登録をお勧めします。
JMCは創業以来増益を維持していますので、安心してご登録ください。