「坂田ジュニアゴルフ塾」 通称「坂田塾」
ゴルフをご経験された方ならば、一度は耳にしたことがある名前だと思います。
坂田塾は「ゴルフを国民的スポーツにしたい。日本のゴルフ界のレベルを上げたい。」
という坂田氏の想いから、ジュニア世代から英才教育をする機関として1993年に開校されました。
子供たちの才能を経済的理由で摘み取ってしまわないようにするため、
授業料は無料、練習場やコースの使用料もスポンサーの方の協力により無料となっています。
そのため、我が子をプロゴルファーにしたい親たちが必死になって入塾させようとします。
全国に6か所あるのですが、キャパシティの関係で、現在入塾可能なは神戸校のみとなっており、
坂田塾に入るために東北から神戸まで家族ごと引っ越してくる人もいるそうです。
募集対象者は、小学校3年生~6年生までとなっており、
塾内には高校生までの12期生で合計200名ほどの塾生がしのぎを削っています。
選考基準が非常にユニークで、両親と子供本人が、直接坂田塾長と面談して合否が決定されます。
面接する際に「子供が親より先に椅子に腰掛けないこと」が重要なようです。
親の服装や態度も重要であり、「茶髪」や「ピアス」はもちろんNGです。
入塾してからも礼儀作法について、みっちりと鍛えられるため、
坂田塾出身のプロゴルファーは非常にマナーが良いと言われています。
ちなみに、この塾出身のプロゴルファーとして、上田桃子や古閑美保などが活躍しています。
実はこの坂田氏、プレイヤーとしては大成していません。
ツアープロとしてはたったの一勝しかあげていないのです。
その理由として、ゴルフを始めた年齢が遅かったことが挙げられます。
坂田氏がゴルフを始めたのは24歳であり、当時の一般プレイヤーよりもかなり遅目でした。
そして、プロテストに合格したのが28歳なのですが、
3年11か月という短期間でプロテストに受かるのは、当時としては驚異的な早さであり、
坂田氏のゴルフ理論はそのときに構築されたといわれています。
坂田理論の基本は「ショートスウィング」です。
「ショートスウィング」とは、トップスウィングを、左肩が地面と平行な高さまで振り上げ、
フィニッシュは右肩を地面と平行なところまで振り切るスウィングを言います。
わたしもゴルフを本気で練習していた頃は、ひたすら6Iでショートスウィングだけを練習しました。
練習場に行っても6I以外は一切使いませんでした。
1年間その練習を続けた結果、みごと90を切るというスコアを出すことができました。
このとき感じたことは、スポーツは我武者羅に練習してもダメだということでした。
基本をしっかりと踏まえたうえで反復練習を繰り返すことが重要です。
わたしの場合は、30分3000円のレッスンを2回受けただけでしたが、
そのレッスンプロが教えてくれたことは完全に坂田理論でした。
ひょっとしたら、そのレッスンプロは坂田氏のお弟子さんだったかもしれませんね(笑)
ちなみに、坂田塾には段階的に技術を磨く「ステップアップ方式」なるものがあります。
1.6Iでショートスウィングを繰り返しすスウィングの基本を作る。
2.3本のクラブ(6I、SW.パター)でレディースティから回り、
ハーフ30台が出るまで繰り返す。
3.7本の好きなクラブでレギュラーティから回り、
ハーフ30台が出るまで繰り返す。
4.フルセットでチャンピオンティから回る。
これを見ると、ゴルフクラブが3本あれば70台で回れるということになります。
ゴルフは道具が大事だといわれていますが、坂田理論の前では全く関係がありませんね。。
パーシモンのウッドとノンキャビティのアイアンでも全く問題ないでしょう。
このブログを書いていて、無性にゴルフがしたくなりました。
そういえば、ここ1年以上ゴルフクラブを握っていません。
最後にラウンドしたのは2010年1月2日でした。
せめて打ちっぱなしでも行きたいですね。
もちろん、クラブは6Iのみです。