選択の科学

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少し前に話題になった本です。

この本の中では「選択に関する意外な事実」が実験により証明されています。

数ある事実の中で、最も納得できる事実は以下のものでした。

「人間は選択肢が多すぎると、選択できなくなる」

事例として、スーパーの試食コーナーにジャムを並べたときの売上が記載されています。

ジャムを24種類並べたときよりも、6種類だけ並べたときのほうが、

購入率で6も上回ったとのことです。

たしか数年前の大和証券のCM「決定回避の法則」として、

ベビーカーを4種類並べた場合と、10種類以上並べた場合と比較して、

4種類の状況だと「即決」していたシーンがあったのですが、それと同じです。

あと、「現状維持の法則」というバージョンのCMもありました。

いつも黒色の手帳を買っている人が、一旦は他の色の手帳を購入しようとするのですが、

売場に10種類以上の色があると、結局はいつもと同じ黒色を購入してしまうというもの。

「人間は選択肢が多すぎると、いつもと同じ選択をしてしまう」

その理由が本書の中で明らかにされているのですが、人間の情報処理能力と関係があるそうです。

「人間が一度に記憶して処理できる件数は、5から9くらいである。」

5~9の真ん中の数字は7ですが、生活の基本となる曜日や、世界の不思議の数は7つです。

どうやら7という数字には特殊な意味があるようです。

それでは、選択肢が少ない方が良いのか?ということになりますが、

そういう訳ではないとのこと。

人生において「自分で選択する機会が少ない動物は寿命が短い」という実験結果があります。

その例として、「上級公務員と下級公務員では裁量権の多い上級公務員の方が寿命が長い」とか、

「動物園の中の動物の方が選択権がないため寿命が短い」とか記載されています。

動物園の動物の寿命が、選択権の多少によるものだけだとは思えませんが、

要するにストレスの強弱によるものだと思うのですが、

選択肢を狭めすぎること(裁量権が極端に少なくなること)は身体に悪影響を及ぼすようです。

この「選択肢」ですが、わたしにとっては7種類でも多すぎる気がします。

正直3種類ぐらいがちょうど良いと思っています。

わたしのキャパが狭いという理由もありますが、2択でも良いぐらいです。

日本のグレードを示す表現は「松竹梅」3つです。

「信号の色」3色です。

童話「金の斧」でも金銀鉄の3択です。

 

わたしの時代(1980年代)の「男性アイドルユニット」は3人が主流でした。

「たのきんトリオ」「シブがき隊」「少年隊」など。

 ※「光GENJI」あたりから人数が増えましたが・・・

 

わたしの感覚としては、選択肢は3つ」が一番良いと思います(笑)

 

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