中東の笛

 

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昨日のアジアカップの判定は不可解なものが多かったように思います。

「中東の笛」にはこれまで何度も苦渋をのまされていますが、

今回はプラスに働いた部分もあるので、なんともいえない気分でした。

 

「中東の笛」とは、主に国際規模のスポーツイベントにおいて

試合日程や判定が著しくアラブ諸国に有利になる事象であります。

 

今回は日本v.s.韓国だったので、アラブ諸国有利というのは当てはまらないのですが、

なぜそこで笛が鳴る?というシーンが多々見られました。

 

ただ、昨日の試合では、どちらのチームに対しても不可解な判定ばかりだったので、

やっている方はたまらなかったのではないでしょうか?

身体に少し触れただけでファールをとる審判は、いかがなものかと思います。

本来、良い審判とは試合の流れを止めない審判だと思うのです。

 

前半の今野が朴智星に与えたPKや、延長前半の岡崎が黄載元に倒されて獲得したPKは、

どちらも「なぜPKなんだ?」という感覚でした。

 

 

しかし、このような判定がもしアラブ諸国相手の試合で、

日本に対して一方的に不利にされていたら?と考えると、恐ろしくなります。

 

この「中東の笛」は特にサッカーとハンドボールで取り上げられることが多いです。

「中東の笛」の始まりは1982 FIFAワールドカップ(フランス対クウェート)において、

フランスのゴールが取り消された事件だといわれています。

 

このときフランスの選手が放ったシュートは明らかにゴールしたのですが、

クウェート側から「スタンドの笛の音で試合を止めてしまった」という趣旨の抗議が行われました。

その際、客席で観戦していたクウェートのファハド王子が突如スタンドからピッチに乱入し、

ウクライナ人の審判に何事かを告げたところ、突如ゴールの取り消しを宣告したのです。

 

このような摩訶不思議な判定が明るみになったのがこの事件なのですが、

あくまでも映像が残っているのがこの事件というだけであり、

実はもっと以前から中継放送が行われない大会で秘密裏に行われていたといわれています。

 

 

「中東の笛」において大きな問題となっているのは映像資料の有無です。

中東が主体となって行われる試合においては、撮影が禁止されることが多く、

不正の実態を知るのは現場にいた人だけであり、それゆえ、実態は外部には漏れることはなかったのです。

 

 

なにやらこの現象は、少し前に問題になった検事の取り調べに似ていますね。

取り調べの全面可視化に反対している人も多いようですが、

やましいことがあるから可視化を拒否しているのではないかと勘繰りたくなります。

 

全部録画したとしても見る時間がないなどという意見もありますが、

録画をされているという意識が、自白強要の抑制にもなると思うのです。

しかし、犯罪者がこれを逆手にとるケースも出てくるでしょうから、ことは慎重に進める必要があります。

 

 

しかし、スポーツにおいては”全面可視化”すべきだと思います。

というか既に全面可視化されているのですから、明らかな誤審は、

ビデオ判定で審判の判定を覆しても良いと思うのですが、そうならないのはなぜなんでしょう?

 

 

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