突然ですが、私は自分の位置を常に”東西南北”で意識しています。
そして、その方向感覚は結構正確です。
音楽の世界では、「絶対音感」というものがありますが、
どこにいても方向が分かる人は、「絶対方向感覚」がある人だといえます。
私自身はその点、結構その感覚が強い方だと思います。
太陽の方向や様々な地理的条件により、ある程度”東西南北”が分かるのですが、
一度地下に潜ってしまうと、しばらく分からなくなります。
そのため、地下通路がある場合でも、できるだけ地上を歩くようにしています。
また、常に”東西南北”の方向感覚を研ぎ澄ますため、
最近ではグーグルマップを片手に街を歩くようにしています。
なぜこのような感覚になったかというと、おそらく育った環境が影響していると思われます。
私は生粋の名古屋人であり、名古屋の街は、ほとんどの道路が東西南北を向いていました。
ナビが無い頃、車でどこかに行きたい時は、まずは方角を決めて走りだすようにしていました。
また、就職後10年間は神戸にいました。
神戸という街も、地理的に非常に分かりやすく、北は山、南は海とはっきりと分かれていました。
神戸のデパートの表示には、海側・山側という表示があるぐらい、方向感覚が統一されていました。
しかし、上京した際、とある場所について関東出身者に”東西南北”で位置を説明をしたら、
「東西南北で言われても分かりません。」と言われて驚きました。
話を聞くと、なんと、東京では”東西南北”をほとんど意識しないというではありませんか?!
なぜですか?????
考えた末の結論が、東京は皇居を中心に放射線状に道が整備されているからです。
確かに、東京の道は東西南北になっている箇所が少ないように思います。
皇居の周りは円になっているため、いったい自分がどちらの方向を向いているのか分からなくなります。
そんな絶対方向感覚に自信を持つ私ですが、先日、大失態をしてしまいました。
虎ノ門駅のそばで道を聞かれた際、とんでもない方角を伝えてしまったのです。
突然見知らぬ女性からホテルオークラの場所を尋ねられたのですが、
自信を持って間違った方角を即答してしまいました・・・
言い訳を言わせていただくと、地下鉄から出たばかりで、自分の中で方向感覚が狂っていたためです。
すぐに間違いに気付いて、走ってその人を追いかけたのですが、
どうやら他の人にも聞いたようで、正しい方向に小走りで向かっていました。
そのため、再度声をかけて訂正するのはやめました(苦笑)
あまり自分の方向感覚を過信しない方が良いですね・・・
ところで、日本では「東西南北」というのに、中国では「東南西北」といいます。
日本は対立概念で並べ、中国は時計の針と同じ順番に並べています。
一方で「春夏秋冬」の順番は日本と中国で同じです。
季節に方位を当てはめると、東=春、南=夏、秋=西、北=冬 となり、
「東西南北」よりも「東南西北」の方が順番的には正しい気がします。
ちなみに、大の麻雀好きな私は、「東南西北」という呼び名の方がしっくりきます(笑)
このどうでも良い「絶対方向感覚」ですが、この能力を鍛える良い方法があります。
それは車のナビの設定を、北を上に固定してしまえば良いのです。
(ナビはデフォルトの設定では、進行方向が上になるようになっています)
嫁からは、「見辛いから元に戻して」といつも言われますが、
何といわれようと、これだけは譲れません(苦笑)