台風でも頑張る私鉄

taifu15.jpg

 

 

昨日の台風は参りました。

帰宅難民になった方も多かったのではないでしょうか?

 

私自身は、早々に帰るのを諦め、会社でゆっくり待機していました。

鉄道の運航状況を確認すべく、各鉄道会社のサイトを見比べていたのですが、

経営母体の大きいJRや地下鉄のサイトは比較的つながりやすい反面、

私鉄のサイト(東急、京急、京成)などのサイトは非常に混雑しておりました。

 

JRは流石だな~と思っていたのですが、鉄道の復旧スピードに関しては、最も遅いのがJRでした。

私鉄各社は、できるだけ早く復旧しようと努力しているのに、

JRは安全第一を意識してか、非常に遅かったように思えます。

 

 

電鉄会社の最重要事項は「安全第一」であることは間違いありません。

中国の高速鉄道みたく、原因も分からないまま、証拠を隠滅して復旧してしまうのは言語道断です。

しかし、必要以上に安全を意識して、サービスレベルを低下させるのも考えものです。

 

JR3.11の震災の際も、早々にギブアップしてシャッターを下ろしました。

それ以外の突発事故に対しても、私鉄各社と比較して非常に対応が遅い。

WEBサイトの増強はするくせに、根幹となる鉄道事業がイマイチということでは

力の入れどころがズレている気がします。

 

 

その点、京急(京浜急行電鉄)の運航体制は素晴らしいと思います。

災害時も、最後に止まるのが京急であり、突発事故からの復旧も異常に早く、

大手私鉄の一角として、JRには負けたくないという「意気込み」を感じます。

 

また、サービスにおいても、「京急ウィング号」という、わずか+200円の特別列車は素晴らしい。

平日夜間の下り列車のみ、品川駅⇒京急久里浜駅・三崎口駅間を運転される電車ですが、

疲れたサラリーマンにとって、自分へのささやかなご褒美として乗る方も多いと聞きます。

(これに乗ると、品川⇒上大岡はノンストップです。ゆったりと、確実に座れます。)

 

対象的に、JR・グリーン車の料金設定は「~50km750円」「51100km950円」という激高です。

それでも、朝の通勤時はグリーン車は常に満席です。

これだけ高い料金なのだから座席指定かと思いきや、全て自由座席であるため、

場合によっては、グリーン料金を支払ったのに、通路に立つこともあります。

 

 

やはり、競争環境に置かれないと、企業努力は乏しくなりますね・・・。

JRしかり、電力会社しかり、JALJTなどの旧国営企業は、

もう少しユーザーの目線でサービスを提供していただきたいものです。

 

 

ちなみに、ホントかウソか分かりませんが、chakuwikiに以下の記述がありました。

横浜駅近辺で京急と東海道線と並んで走る区間があるのですが、

快特・特急の運転士は絶対に東海道線に追い越されないよう走るのが暗黙のルールとなっているとのこと。

(京急はスピードを売りにしているので負けられないのでしょう(笑))

 

また、京急の社内にはJRの列車を見たら抜かせ」という掟があるようです。

逆にJRの運転士は「京急と競り合いになっても、ムキになってスピードを出し過ぎるな」と教育されている。

2社の社風をあらわす象徴的なエピソードです。。。

 

しかし、京急の急加速・急ブレーキは名物です。

最高時速120kmからの急ブレーキは必ずGがかかりますからね。

ジェットコースター並みです(苦笑)

 

 keikyu.jpg