「ガソリン」の次は「水」ですか・・・
蓮舫消費者相は23日、水の買い占めをやめるよう呼びかけました。
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東京都の浄水場の水道水から乳児向けの基準を超える放射性物質が検出されたことに触れ、
「飲料水が必要なのは赤ちゃんであり、被災地の人々。大人は基準内なので一義的に必要ない。
冷静に考えてほしい」とミネラルウオーターの買い占めなどを慎むよう呼び掛けた。
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ガソリンは我慢して控えることができましたが、水となると話は変わってきます。
しかも、乳児向けはNGときました。
当然、お腹に赤ちゃんがいる妊婦もNGです。
わたしの周りにも妊婦や乳児が大勢いるので、他人ごとではありません。
昨日、近所のコンビニや通販をチェックしましたが、全て売り切れ・・・
今さらジタバタしても仕方がないと諦めていますが、この買い占めパワーは凄いですね。。。
Yahooオークションにおいては、普段1本2Lで100円程度の水が6本で2万円で落札されています。
こんなときに人の足元をみて商売する人は「鬼畜」です。
一方、母子手帳を見せれば優先的に売ってくれるスーパーもあるようです。(イトーヨーカドー等)
それにしても、政府の報告のやり方がマズイと思います。
今のやり方は「買い占め」を助長しているようにしか思えません。
消費者の行動を先読みして、対応策を考えたうえで発言してもらいたいものです。
何でもかんでも事実を時系列に伝えるのであれば、それは単なる伝書鳩です。
事実報告と対策をセットで発言しなければ、パニックになるだけです。
ところで、皆さんが買い占めている「ミネラルウォーター」ですが、
必ずしも健康に安全という訳ではありません。
ミネラルウォーターとは、容器入り飲料水のうち、地下水を原水とするものを言います。
ミネラルウォーター類の品質ガイドラインは農林水産省により内容物の表示を定められています。
水道水の品質ガイドラインは、水道法第4条に適合することと定められていますが、
ミネラルウォーターは、水道法第4条から「カルシウム」「マグネシウム」「pH値」などの
項目を除いた基準に適した水のことを言います。
要するに、ミネラルウォーターの方が水道水よりも規格が緩いのです。
ミネラルウォータの製造基準を定めているのは、食品衛生法という厚生労働省の定めた法律です。
ミネラルウォータは、清涼飲料水という大分類の下に入っており、18項目の基準があります。
一方、水道水は食品ではないため、品質基準が食品衛生法で決められている訳ではありません。
水道水は衛生面で非常に重要なものなので「水質基準に関する省令」というもので決められています。
そして、これらの基準項目数は50項目からなっています。
しかも、基準となる項目数が多いだけではなく、基準値の幅も厳しいのです。
例えば、「ヒ素」の基準は水道水の方がミネラルウォーターよりも5倍厳しくなっています。
その他の項目でも、2~4倍程度も水道水の方が厳しい基準となっています。
このようなことになっている理由は、水道水は生活必需品と捉えられている反面、
ミネラルウォーターは嗜好品なので、飲んだ人が健康を害したとしても自己責任と考えられているからです。
要するに、ミネラルウォーターは味を楽しむ飲み物「嗜好品」、タバコのようなものなのです。
ちなみに、硬度の高い硬水(コントレックス等)は乳児には向きませんので、お気を付けください。
しかし、被災地とは比較にならないものの、関東においてもライフラインが崩れてくると、
乳児や妊婦にとっては、関西方面への「疎開」が現実味が帯びてきます。
いろんな意味で「疎開」が可能な方はお早めにどうぞ。