ここ最近、「襟を正す」べき公共団体が多いですが、
「角界」しかり「名古屋市議会」しかり、なんらかの外圧をキッカケに、
「自浄作用」が働き出すことは良い傾向だと思います。
2月6日に行われた名古屋市長選挙で、「河村たかし」が過去最多の得票で2回目の当選を果たしました。
前回は51万票余りでしたが、今回はそれを大幅に上回る66万票余りとなり、ブッチギリの当選でした。
名古屋市の有権者は177万人余りなので、有権者の37%以上が河村氏に賛同したことになります。
わたしのブログで何度か「河村氏」の活動について書かせていただいておりますが、
単なる野次馬根性ではなく、名古屋出身のわたしとしては、
名古屋を元気にしてもらいたいという一心で、応援させていただいております。
手法が独善的すぎるので、賛否両論あることは重々承知しておりますが、
この停滞した世の中を打破するには、これぐらいの勢いは必要だと思っています。
今回、「出直し名古屋市長選」「愛知県知事選」「名古屋市議会解散の住民投票」という「トリプル投票」
でしたが、全ての投票結果が河村氏サイドの圧勝という結果に終わりました。
政令指定都市で市議会解散請求(リコール)が成立したことは初めての快挙となります。
河村氏のやり方に異を唱える人々からは、様々な批判がありますが、
日本の政治の閉塞状況を打破するためには、
地方から政治の在り方に言及する良い機会になると思います。
と、ここまで書いておいてなんですが、
政治についてあれこれ評論して仕方がないので、話を医療の現場に差し替えます。
旧態依然とした組織に「自浄作用」を働かせるためには、
外圧をキッカケに内部が変わっていくしかないでしょう。
医療の現場においても同じことがいえると思います。
一般的に、「医局の崩壊」は「新臨床研修制度」が原因だといわれています。
そして、「医局の崩壊」が「大学崩壊」につながり、さらに「地域医療の崩壊」につながったと・・・
しかし、大学が崩壊した理由は「単に大学に魅力がないから」だと思います。
かつては「ポスト」と「学位」を餌に、大学に縛られていた医局員が大半だと思いますが、
「学位」の重要性が薄れるにつれ、医局に一度も属さない医師も出てきています。
先日もそんな先生にお会いしてお話をお聞きしましたが、
その先生いわく、「最初は心細かったものの今では全く気にしていない」と仰っていました。
わたしが思うに、そういった先生はコミュニケーション能力が優れている方が多いです。
今後はこのような先生が多数、臨床の現場に早く出てきてくれることを切に願います。
とはいえ、医療の発展のためには、大学で「臨床」「研究」「教育」に従事する人材も必要なので、
一方では「医局の再生」にも期待したいところです。
前々回のブログでも書きましたが、医局という「従弟制度」自体は価値のあるものだと思うのです。
医師にとって魅力のある医局になれば、「新しい医局制度」として今後も継続していくと思われますので、
大学の医局に携わる方々には、是非新しい医局制度の構築に力を注いでもらいたいものです。