本日、「帝国データバンク」の査察が入りました。
といっても、今日は実在確認だけとのことでした。
せっかくなので調査員の方と少々お話をしたのですが、
その中で興味深い話を聞くことができました。
ところで、そもそも「帝国データバンク」とは何ぞや?
という方もいらっしゃると思うので、簡単に説明させていただきます。
まず、帝国データバンクの前身は「帝国興信所」です。
興信所とは探偵事務所みたいなものですが、
昔は結婚前の個人調査や不倫調査等も請け負っていたようです。
1900年3月3日に後藤武夫が創業し、今の社名になったのは1981年です。
現在の業務内容は、企業信用調査に特化しており、
年商は500億弱、従業員数3,200名、代表は創業者の息子、日本有数のの同族会社です。
「企業信用調査」が必要になるケースで最も多いのは、
企業が新たに取引を始める際、相手企業がどういった会社なのかを調べるケースです。
また、既に取引をしている企業に倒産の噂があるときや、業績が危ないときに、
このまま取引を継続するか否かを判断するケースです。
前者は前向きなケースですが、後者はかなり後ろ向きなケースであり、
帝国データバンクの本調査が入るということで、変な噂が広まる可能性があります。
通常の本調査は、どこかの企業が帝国データバンクに調査依頼をかけないと始まらないため、
調査員が来るということは、どこかの企業が興味を示しているということになります。
しかしながらこの調査結果は、本当に公平なものなのでしょうか?
以下が帝国データバンクの評点の付け方です。
100点満点で採点され、それをABCDEの5段階に分類します。
一般的にC以上(51点以上)であれば、新規取引は問題ないといわれています。
この評点の付け方ですが、100年以上の歴史があるといっても、
いわゆる1民間企業の調査員が点数を付けただけです。
しかも評点を付ける調査員は全てがその業界の玄人ではないのです。
わたしが思うに、定量評価の66点分はごまかしにくいですが、
定性評価の34点分は、調査員の主観が多分に含まれていると推察します。
となると、調査員の方とは『ネンゴロ』になっておく必要があります。
弊社にも近いうちに本調査が入ると思いますが、
その際、調査員の方に対しては『格別のオモテナシ』をしたいと思います。