雇用の創出


 
今日は久しぶりに気持ちよく晴れましたね。

本日は空気の美味しい郊外で、産業医の面接でした。
産業医の面接といえば、臨海工場地帯が多く、空気が汚いことが多いのですが、
今回の現場は自然に囲まれた素晴らしい立地の工場でした。

早く到着してしまったため、工場敷地内の日陰で仕事をしていたら、
草刈清掃のオバちゃんに声をかけられ、仕事どころではありませんでした(笑)
おまけに知らぬ間に毛虫が足を登ってきていて、あと少しで急所を刺されそうでした(汗)
 
自然は良いな~と思っていると、清掃のオバちゃんいわく、
「この辺は豪雪地帯だから冬は大変なのよ~」とのことでした。
自然が多いということは、いろいろなデメリットもあるということですね。 

 
しかし、周りに何もないこの地域に、よくぞ工場を建設したものです。
臨海地域に工場が多い理由の一つとして、物流面が挙げられますが、
本日訪問した工場は内陸であり、豪雪地帯でもあるため、物流面ではかなり不利です。
 
また、人件費がすごく安いかというと、日本国内で人件費の安い地区などほとんど無く、
おそらく他の地域と大きな差は無いと思われます。
そんな地域に工場を建設したこの企業に、非常に興味が湧きました。
 
なぜなら、今はほとんどの企業がコスト削減のために中国やベトナムに工場を建設します。
そのせいで、日本には働く職場がどんどん少なくなっています。
そんな中、国内に工場を建設するということは、その地域の雇用が創出されるわけで、
大きな地域貢献だといえます。
 
 
今の世の中で最も重要なことは、「雇用の創出」だと思います。
 
 
そんな重要な役割を果たす工場内には「打倒 中国コスト!」といった張り紙がされていました。
工場の人の話によると、最近では中国生産と日本生産のコスト差がなくなってきたようです。
その理由は、中国人労働者の人件費高騰です。
最近では給与UPのストライキにより、数年前の倍近く人件費が高騰してきたようです。
 
そうなってくると、日本で製造した方がいろんな意味でメリットがあります。
(日本の製造技術が海外に漏えいすることもありません)
日本国内の雇用を守るためにも、このような企業に頑張っていただきたいものです。
 
そうすることで、専属産業医のポジション数も維持されることでしょう(笑)
正直、専属産業医の必要条件となる「拠点従業員:千人」を割る工場が減っていくのは困るのです。
というのは冗談ですが、日本人の雇用対策は重要な問題です。

 
微力ではありますが、わたしの会社でも一人でも多くの雇用を創出できるよう、努力していきます。