本日から7月ですね。
早いもので今年も既に半年が過ぎ去ったという事です。
7月1日について「今日は何の日?」を調べてみましたが、大したイベントは無さそうです。
7月1日は、1年の半分にあたる日なのですが、あまり注目されることの無い日です。
日本の行事は4月に始まり3月に終わるのが一般的であり、
企業の会計年度も同様で、決算時期が3月末の会社が非常に多いです。
そうなりますと、半期終了というと10月1日を指すため、7月1日というのはあまり注目されない日といえます。
(衣替えも4月1日と10月1日です)
さて、本日の日経新聞に「東大、秋入学への移行検討 国際化を加速 入試は現行日程を維持」とありました。
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東京大学は、入学時期を春から秋に移行させる検討に入った。国際標準である秋入学の導入で、海外大学との
留学生交換を円滑にし、大学の国際化を加速させるとともに、学生に入学までに社会経験を積ませることが狙い。
年内にも結論を出す。東大が秋入学に踏み切れば、他大学の入学時期や官庁・企業の採用活動などに大きな
影響を与えることは必至だ。
秋入学に移る場合も、小中高校は春入学・春卒業であるため、入試は現行日程を維持する。
合格者には高校卒業から入学までの半年間を「ギャップイヤー」として、
海外留学やボランティア活動などの体験を積ませる。
ただ、ギャップイヤーの過ごし方や卒業の時期など、実施までに解決すべき課題は多い。
入学・卒業を全面的に秋に移行する案のほか、卒業は春にして修学期間を4年以上に延長する案、
春入学と秋入学を組み合わせる案なども検討する。
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明治時代以降、日本の学校は春入学・春卒業で完全に定着しています。
しかし、国際的にみると、欧米諸国の約8割は9月入学となっており、春入学はごく一部です。
それが原因で、留学生交換が上手くいかず、日本人学生の留学離れや大学の国際化の遅れを招いたと言われています。
しかし、入学時期を変更するだけで、日本人学生が留学するようになり、大学の国際化が進むとは思えません。
日本人の外国嫌いは今に始まったことではないように思います。
世界の優秀な学生を日本に集めるには、多少の効果があるかもしれませんが、それが決定打になるとも思えません。
また、東大が先行すれば、他の大学も追随する可能性は高いため、企業の一括採用が無くなる可能性があります。
「新卒学生の通年採用」は、昔から議論されていますが、
企業の本音を言えば、採用活動や新人研修を同時に済ませることができる「一括採用」の方が都合が良いのです。
これが変更になると、コスト増は避けられないでしょう。
さらに、日本人に染みついた「春に始まり春に終わる」という感覚を変えていくことは、
いろいろな意味で、非常にコストがかかることだと思います。
学校の入学時期が4月だということは日本人の文化だと思います。
欧米に右へ倣えで真似する必要は無いのではないでしょうか?
日本には日本独自の文化があります。
そういった文化は大切にした方が良いと思うのですが、私が保守的なだけなんですかね・・・