ご無沙汰しております。
お陰様でJMC社は今月から4期目に入りました。
ということは、既に創業から3年が経過したことになります。
企業の生存率は設立1年で40%、設立5年で15%と言われているので、
設立4年目ということは20~25%の会社しか生き残れません。
弊社が生き残れたということは、世間に存在価値を認められた結果だと思います。
しかも、売上は順調に増え、同時に社員数も増えています。
サポート範囲も、関東周辺から関西、九州に拡大しています。
事業を拡大していくときに気を付けるべきことは、身の丈に合った投資をすべきという点です。
マスコミに取り上げられるような経営者の中には莫大な借金をして、
一か八かの賭けに勝ってのし上がった方もいらっしゃいます。
しかし、そういう方は一時は持て囃されますが、最終的に消えている気がします。
僕自身の考えとしては、事業を拡大する際は決して利益以上の投資はしたくありません。
また、わざわざ利息を払って銀行からお金を借りたくありません。
稼いだお金だけを再投資に回していれば大怪我をすることは無いからです。
投資家から見ると、非常につまらない会社に見えると思いますが、
上場を目指して事業を急拡大することは大きなリスクを伴います。
「継続>拡大」という僕の価値観においては、必要以上の拡大は不要です。
ただし、事業を継続するために、ある程度の規模まで拡大すべきだと思っています。
「ある程度の規模」というレベルは携わる事業の種類によると思いますが、
何らかの事情で人が辞めたり休職したりした際に、事業に与えるインパクトが少ないレベルです。
うちはモノづくりをするメーカーではなくサービス業なので、社員の増員なくして増収はありません。
よって、徐々にではありますが、社員数を増やしていかなければなりません。
その際に気を付けるべきことは「一緒に働くメンバーは慎重に選ぶ」ということです。
弊社のようなサービス業における最大の投資は、いうまでもなく「人」です。
「企業は人なり」という名言(経営の神様・松下幸之助)がありますが、
企業の栄枯盛衰はそこで働く人によって決まり、人材は地道に社内で育成することが重要です。
そのため、採用には細心の注意を払っています。
なにを一番見ているかというと、「既存社員との相性」です。
はっきり言って、この一点につきます。
会社は「仲良しクラブ」ではいけないという意見を耳にすることが多いですが、
僕自身は「仲良しクラブ」の何が悪い?と思っています。
会社組織を運営するうえで重要なことは、情報共有による社員同士の連携です。
一部の能力が劣る社員がいたとしても、社員全員で取り組めば大抵のことはクリアできます。
要は、社員がお互いに協力し合える風土があれば、組織は繁栄するのです。
こういった風土は単なるルール作りだけで創り出すことは不可能です。
組織を構成するメンバーが利己的な考えを持たず、利他的に振る舞えるかどうかが鍵です。
「自分さえ良ければいい」とか「他人のやることには興味ない」といった自己中心的な方は、
いくらスキルが高くて経験豊富でも採用しないようにしています。
(そういうタイプの方は顧客に対しても失礼な振る舞いをする可能性が高いので。。。)
うちの会社に必要なのは,まさにこの「仲良しクラブ」というお互いの信頼感なのです。
もちろん、個人目標を持ち、お互いに切磋琢磨する環境は必要です。
しかし、必要以上に競争を煽ると、社員同士が足を引っ張り合うことになります。
ほどよい緊張感の中でお互いを支え合う、そんな環境が組織を繁栄させると思っています。
まあ、こういうやり方ではスピード感のある事業拡大は望めないでしょうし、
投資家からすると面白味のない会社に映るでしょう。
しかし、僕は打ち上げ花火のように派手で刹那的な経営は好きじゃありません。
たとえ地味でも、線香花火のようにワビサビがあって長続きする経営を心がけます。
話しは変わりますが、先日、六本木で「与沢翼」さんを見かけました。
彼はまさに「時代の寵児」ですね。僕の考え方とは真逆ですが(笑)