気力

 

先日叔父のお見舞いに行ってきました。

 

この叔父とは社会人になってから話をするようになったのですが、

60歳を超えてから明治大学のMBAを取得し、その後は大学の臨時講師をするなど、

ビジネスにも勉学にも積極的で、非常にバイタリティのある方です。

40歳以上も歳の離れた明治大学のチアと仲良くしているなど、多少きな臭い感じはあるものの、

人脈が幅広いため、仕事上の相談に乗ってもらうことが多々ありました。

 

 

そんな叔父から下記のような突然メールが届きました。

 

「札幌に来てすぐ胆嚢癌が見つかり化学療法を続けてきました。

2週間前から、×××医療センター緩和ケア病棟○○○号室におります。

地下鉄○○線○○駅から徒歩3分です。

むくみが取れましたのでメールがうてるようになりました。」

 

たしかに叔父は去年の年初から札幌に移住しました。

ただしそれは、老後の生活を気候の良い場所で過ごすためです。

わたしとしては寝耳に水の連絡だったため、すぐさま他の人から状況を確認したところ、

叔父はステージ4だということが判明したのです。

 

メールの内容からは、お見舞いに来いとは一言も書いてないのですが、

行間を読む限り、明らかに呼ばれている気がしたので、すぐに飛行機を手配し家族と札幌へ。

 

病院にいくと、思ったより元気そうな顔をしていたので一安心したのですが、

どうもいつもと比べて頭が回っていない気がしました。

 

普段は何をしているのかと尋ねると、ほとんど寝ているとのこと。

PCはあるが、インターネットはほぼ見ない。

メールも携帯メールのみ。

活字を見るのが疲れるらしく、本もあまり読まない。

少しのリハビリと、訪問者との会話が主なスケジュールのようでした。

 

現在収容されている緩和ケア病棟の患者数は20名らしく、

叔父いわく、癌治療を諦めた人たちばかりだと。。。

「他の人たちは何を考えて日々過ごしているんだろう?」といった言葉が印象的でした。

 

知人との連絡手段として、ブログやツイッターなども勧めてみたのですが、

あまり興味が無さそうで、携帯メールで十分とのことでした。

 

それよりも、何か人生の目標を持つことが重要だと思いました。

現状、叔父には何も目標がないそうです。

短期の目標でも良いので、それをクリアしようとする“気力”が大事なんだと思います。

 

「もう一度チアガールと遊びにいく」でも良いと思うので、何か目標を持って欲しい。

 

叔父さん。

まだまだ叔父さんを頼りにしている若者は沢山います。

気力をしっかり持って、長生きしてください。

 

ちなみに、わたしは47人目の訪問者だそうです。

「刺客」ですか??

 

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