「フラッシュマーケティング」とは、今流行の「共同購入型クーポン」を使ったマーケティング手法です。
具体的にいうと、商品やサービスを販売する際、ネット上で割引クーポンを期間限定販売する手法です。
短時間(フラッシュ)に集客販売(マーケティング)することから、フラッシュマーケティングと呼ばれています。
この手法のメリットは、一定時間内(24~72時間以内)に予め決めた下限数が揃えば、
購入者が大幅な割引クーポンを取得できるため、クーポンを購入したい人がSNS等を使って口コミを起こす点です。
短時間に自発的に口コミが拡がるため、知名度を上げるプロモーションとしては非常に効果があります。
このマーケティング手法を元に仲介役をしている業者は多数あります。
最も有名なのは「グルーポン・ジャパン」であり、他にはリクルートの「ポンパレ」などがあります。
この事業に参入している業者は、既に100社を超えているという話もあります。
サービス提供会社にとっても消費者にとってもメリットだらけのようにみえるこの手法ですが、
当然のことながらリスクもあります。
つい最近ニュースになったものでいえば、バードカフェが販売した「スカスカお節」です。
あのケースは、当初100セット販売予定だったものを、
予想外に注文が殺到したため、急遽500セットを販売してしまったことが問題の発端です。
要するに、本来の実力以上の受注をしてしまったことにより、生産側が追い付かなかったという話です。
それ以外のリスクとしては、クーポンを販売した店舗が潰れてしまい、期限内にも関わらず、
クーポンが使用できないケースもあります。
また、実際に普段からその価格で売っていないのにも関わらず、高めの定価を設定して、
「通常価格より50%off!!」といった、いかにも値引き率が高いように見せるケースもあります。
最もややこしいことは、購入者が費用を支払う相手はクーポン販売業者(グルーポン等)であり、
実際にサービスを提供するのはメーカーや店舗であるという点です。
このため、最悪はサービスが提供されなくても、支払った費用が戻ってこないケースもあるのです。
これらの問題に対処するためには、購入者側が注意すべき点は多いです。
クーポン販売業者がどこまで保証してくれるのか、事前に調べておいた方が良いでしょう。
今週も終わりですが、松の内が過ぎ、正月モードはこれまでですね。
来週からは本格的に仕事モードに入りたいと思います。