明けましておめでとうございます。
弊社は昨日より営業開始しております。
昨年もお世話になりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、年始早々いろいろなニュースが話題になっていますが、
ちょっと違和感を感じたものは「食べログ」の口コミ投稿に関するニュースです。
今さらそんなに騒ぐべき問題なのでしょうか?
問題となっているニュースの内容は以下の通りです。
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価格比較サイト大手「カカクコム」は5日、運営する飲食店の人気ランキングサイト
「食べログ」で、順位を上げるため、好意的な口コミの投稿などを請け負う業者が
昨年末までに39業者確認されたことを明らかにした。
同社によると、サイトに登録されている飲食店から昨年1月に情報提供があり、
調査した結果、複数の飲食店で業者から「10万円で好意的な口コミを書き込む」
などの勧誘があったことが判明した。
同社は各業者に警告文書を出して不正な投稿をやめるよう要請したが、
「応じない場合は今後、法的措置も検討する」としている。
(2012年1月6日 読売新聞)
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わたしが違和感を感じている理由は、
「そもそもWEBサイト上にある情報なんて、そんなものじゃないのか?」
という感覚を持っているからです。
今の時代、WEBサイト上には誰でも書き込みができるサイトが多数あります。
今回のような「ランキングサイト」も「ウィキペディア」も「2ch」もしかりです。
鼻から信じていない訳ではありませんが、誰かが恣意的に書き込んでいる可能性もあり、
一つのメディアを信じ切ること自体が危険な状態だと思うのです。
こういった状況を少しでも防ぐ為には、様々なメディアから発信される情報が、
発信者の立場によって違う見方となることをあらかじめ理解しておくべきです。
また、情報を受け入れる際には、発信者側のメディアの成り立ちや、
発信者である個人や団体の立場(利害関係・主義・思想・価値観等)を
頭に入れた上で情報を取捨選択する必要があると思うのです。
よく我々の業界でも、「求人数・No1」とか「閲覧数・No1」みたいな広告文を目にしますが、
比較対象が何で、母集団が何かということをきっちり説明していないので、胡散臭いこと極まりないです。
(求人数に至っては過去の求人を含めてNo1と言っている業者もいるので要注意です。)
最も有名な検索エンジン「Google」に至っても、
上位表示されているから信用できるかというと、そうでもありません。
なぜなら、各社が上位表示させるために様々な対策を講じているからです。
(これをSEO対策といいます)
さらには、「Google」の上部と右端のスペースが広告だということも知らない人も大勢います。
あそこのスペースに関しては、1クリックあたりの単価で高い金額さえ提示すれば、
一番目立つ場所に表示されるようになっているのです。
(現在、「医師 求人」という検索ワードで1位掲載するには1クリック1000円以上です。)
すなわち、いかに目立つ場所に広告を出し、気を引く広告文を載せるかということに、
各社がしのぎを削っているメディアがWEBサイトなのです。
今回の「食べログ」は利害関係がない「第三者の意見」で成り立っていると言われています。
たしかに、仕組み自体はそうなのかもしれませんが、
それを悪用しようとするお店や業者が現れても、なんら不思議ではありません。
なのに、なぜ今回は鬼の首を取ったかのようにメディアが騒ぎ立てるのか分かりません。
世の中に、完全に中立的で客観的なメディアなんてありません。
「真実は人の数だけある」ということを各自が理解すべきです。
テレビの情報にも新聞の情報にもマスコミの情報にも偏りがあります。
例えば、巨額の広告費を払っているトヨタはマスコミから叩かれにくいとか、
創価学会の人はマスコミから叩かれにくいとか、自分たちの不祥事は報道しないとか・・・
だからといって、ランキングサイトを上位表示させる業者を肯定する訳ではありません。
間違った情報を発信することは、メディアの信頼を無くしてしまうので極力避けるべきです。
ただし、受け取る側もそれ相応の覚悟を持って読み解く必要があると思います。
わたし達が求人を掲載しているエムスリーについても同様のことが言えます。
「この求人の給与はそんなに高くないはず」とか「この求人は既に充足しているのでは?」
といった情報をよく目にしますが、
この背景にあるのは、各業者が少しでも医師との接点を持ちたい意思の表れです。
(いわゆる釣り案件というものです)
意図的に間違った情報を餌に医師を誘い込むことは「禁じ手」です。
ならば、弊社「JMC社」の求人情報が全て正確なのか?と問われると、
完全に”Yes“とは言い難いです。なぜなら、求人は「生き物」だからです。
刻一刻と求人状況は変化します。
応募状況により給与変動は有り得ますし、1日で求人が充足してしまうこともあります。
だから、より正確な情報を提供するためには、法人との接点を欠かさないようにすることです。
これらの地道な努力が、より正確な情報提供を可能にするのだと思います。
本年は、より正確な、質の高い情報提供を目標とします。
それでは、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。