株主優待利回り

僕はつい最近まですき家というお店に入ったことがなかったのですが、
先日JMCの近くにある麹町のお店で、すき家”初体験”をしてきました。
悪くないですね。
というか、ずっと吉野家派だった僕にとっても、
これからは近くにすき家があるときは、これもアリかなと思ってしまいました。
それにしてもいまの牛丼業界の価格競争はすごいです。
各社、280円であれだけのものが食べられるわけですから、
自炊するのがバカらしくなってしまいますね。
利用する側としては嬉しい限りとはいえ、
彼らの身を削るような企業努力には、頭が下がる思いです。
まあそれ以来すき家にはたまに足を運ぶようになったのですが、
今週、家の近くのお店でセロリ牛丼のとん汁セットを食べたときに、
僕のすぐ前で会計をした仕事帰り風のワンピースの女性が、
お財布からサッと株主優待券を出して会計を済ませていたんです。
なんだか妙にカッコ良く見えてしまったのは一体どうしたことでしょう?
僕は急にすき家の株主優待券が欲しくて欲しくてたまらなくなってしまいました。
それで、家に帰ってすき家の経営母体であるゼンショーの株主優待制度を調べてみると、
100株以上の投資で500円券が2枚、それが年2回送られてくるとのこと。
では憧れの株主優待券を送ってもらえるためにはいくら投資すればいいのかというと、
今日(11月5日)の株価は717円ですから、必要最低額は7万1700円ですね。
それで手に入れられる優待券の額は、年に2000円。
 2,000÷71,700≒0.279
つまり1年間の”優待利回り”は2.79%というわけです。
うーん、この利回りはどうでしょうか?
そこで他にも調べてみたのですが、あるんですね。そういうサイトが。
“株主優待life”というサイトに、なんと「お食事券ランキング」というのが載っています。
株主優待で受け取れるお食事券の相当額が投資金額に対して何%になるか、
これだと最新の順位が一目でわかってしまいます(11/3更新分が最新でした)。
1位のジー・テイストは回転寿司の”平禄寿司”、居酒屋の”村さ来”など
25もの飲食店のブランドを有するJASDAQ上場企業。
とにかく利回り26%台というのはすごいです。
サイトのIR情報を見ると、1000株以上持っていれば
年に1万円相当の優待券がもらえるそうですが、
今日の株価は37円(!)つまり3万7000円の投資で済むんですね。
…でもこれは、いまの株価が株価だけに、
利回りだけが妙にハネ上がってると言えそうです。
ちなみに牛丼の吉野家は総合で21位にランクされていますが、
ここは1株以上の保有で半期ごとに300円のサービス券が10枚もらえます。
つまり年間の優待額は6000円相当。
今日の株価は10万200円ですから、利回りは5.9%。
これはちょっと魅力的かも知れませんね。
こうやって見ると、優待利回りを参考にしながら投資を考えるのも
なかなか楽しいような気がしてきます。
そして、お店で会計する時に株主優待券をサッと出す、あの快感が味わえる!
もちろん株価が上がって利益を出せれば最高でしょうけど、
優待券で美味しいものが1万円分食べられたりすると、
仮にほとんど上がらなかったとしても、なんだかそれで自分を納得させることもできそうです。
株への投資は常に値下がりのリスクが付きまといますから、
安全な運用という点では難しい部分がありますが、
もしやるのだったら、これぐらい気持ちの余裕をもって楽しみたいものですね。
なお、株主優待の恩恵だけを狙って売買をする投資法もあって、
“クロス取引”とか”株主優待タダ取り”とか言われていますが、
これについてはまた別の回にでもお話ししようかと思います。
そうそう、為替はなかなか動きませんね。
僕は先月の1ドル81円60銭のときに買ったので、もうしばらく厳しい展開が続きそうです…。
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