チャートを使う

チャートというと、もしかしたら高校の時の参考書を思い出す方がいらっしゃるでしょうか?
“数研の赤チャート”とかありましたね。
僕は当時、なんとなくみんなが使っているのと同じのがイヤだったので”寺田の鉄則 代数・幾何”を買ったのですが、
どこが良いのかさっぱり分からないままだんだんページを開く回数が減ってきて、
そのうち机の上に置きっぱなしになり、そのまま部屋の景色の一部になってしまいました。
そこまで行ってしまうと参考書としての存在価値はなくなり、
気がついたときには僕は数学に対する苦手意識が芽生えることになり、
けっきょく高校3年の秋になってから”文転”したクチであります。
逆バリをしては負けることを繰り返してきた僕ですが、今にして思うと
僕の逆バリ失敗人生はこの辺から始まったような気もします(笑)
まあそれはさておき。
ここでいうチャートというのは、もちろん株価チャートなど、相場の動きを示すグラフのことです。
株式相場、商品相場、為替相場など、相場の世界で生きる人にとって、チャートは昔からなくてはならないものでした。
でも今ほど広く一般の投資家にまでチャートが活用されている時代は、かつてなかったのではないでしょうか?
以前はチャートを分析するなんていうことは証券会社の人や投資家に限られていたでしょうし、
投資家といえばすなわちある程度の資産家を意味していたと思います。
それが今や、”ミセス・ワタナベ”のような主婦層だとか僕みたいな個人までが
リアルタイムで世界中の株価や為替の動きを見てはチャート分析をして一喜一憂する時代。
ネットトレードやチャート分析なんかはすべてパソコンの普及に伴って広まってきたわけですから、
まだせいぜい10年とか20年ちょっとの話です。
情報技術の進歩と普及のスピードというのは本当にすごいなと、あらためて思ってしまいます。
チャートのなかでも基本中の基本は、やっぱりローソク足。
ローソク足は Candle Chart だとか Candle Stick Chart だとか呼ばれていて
世界中で親しまれているチャートの記述方法です。
これは、なんと江戸時代の日本人が発明したんですね。
ろうそくのような形をした1本の線に、一日の値動きの始値と終値、高値と安値という
4つの情報が込められているところが、画期的です。
江戸時代には米相場の取引がさかんに行われていて、そこで活躍したなかのひとりに
出羽の国の米商人で本間宗久(そうきゅう)という人がいました。
本間宗久はローソク足を応用した”酒田五法”(次回お話ししようと思います)を駆使して、莫大な富を手にした人物ですが、
当時、”本間さまには及びもないが、せめてなりたや殿様に”という歌が流行ったほどの有名人だったそうです。
僕は個人的には、ローソク足は世界に誇る日本人の大発明だと勝手に思っているのですけど、
日本人には、なんというか、こういう地道で緻密な作業を究めて行くセンスがありますよね。
ちなみに上の図は、あるFX業者比較サイトからコピペしたのですけど、
図の中に「上ヒザ」「下ヒザ」と書いてあるところ、これは言わずもがな、
正しくは「上ヒゲ」「下ヒゲ」です。
おそらくは手書きの原稿を書いた人とは別の人が文字を入力するときに、
「ゲ」を「ザ」と読み間違えたみたいですね。
なかなか面白かったのでこのまま載せさせていただきます(笑)
僕もかなり字がきたない方なので人のことは笑えませんが…。

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