気持の切り替えを

節約は、最強の運用方法…。
あらゆる金融商品のなかでも、ノーリスクで年10%運用できる商品というものはありえませんので、
たとえば10%の節約は、まさに10%の運用に匹敵するわけです。
ということで、とくにこれから暑くなる季節を迎えて、
多くの家庭で最も身近で効果的なのは、エアコンの使用を抑えることではないでしょうか。
一般的には家庭で使用する電力の約4分の1がエアコンによる電力だとも言われていますから、
つまりエアコンの使用を半分に抑えることができれば、
それだけで家庭での電力消費量全体の10%以上を節約できるというわけですね。
そこで、エアコンを使わないで部屋を涼しくする方法をまとめてみますと…、
・日光を遮る
ご存じ、簾(すだれ)は竹などで作られていて、窓や軒にかけて使いますね。
金属製のブラインドだと日光は遮りますが熱が籠ってしまいますし、カーテンだと通気性に難があります。
すだれは風を通して日差しを遮る日本人の知恵の結晶と言ってもいいかもしれませんね。
葦簀(よしず)は、その名のとおり葦(よし)をシュロ糸で編んで作られます。
見た目にもすだれより大きくて、屋外で縦に立てかけて使いますので、窓だけでなく
家の壁ごと熱を持ってしまうのを防いでくれますね。すだれよりもさらに大きな効果が期待できそうです。
・気化熱を利用する
一軒家なら家の周りに打ち水をしておけば、水をまいたところの温度が下がりますよね。
とくに玄関先や窓の近くなど、部屋に風が入ってくるところの温度を下げておいたほうがいいでしょう。
屋外に立てたよしずには、水をかけておけばさらに効果が上がります。
あと、バスタオルやシーツなど、大きくて乾きにくいものを部屋に下げておけば部屋の温度が下がりますし、
風通しを良くするために扇風機や換気扇を工夫すれば、涼しい空気の流れを作ることもできますね。
換気扇や扇風機も電気を使いますが、エアコンにかかる電力と比較すると、許容範囲と考えていいでしょう。
扇風機の近くに濡れたタオルを下げておいたり水や氷を置いておくなんていう原始的なやり方もありますが、
電気屋さんに行けば冷風扇なんていうのが数千円で売っていますので、
この際、買ってしまってもいいかもしれません。
僕は使ったことはないのですけど、水の補給が面倒だったりする以外は、けっこう使えるという評判ですね。
・グリーンカーテン
遮光と気化熱の両方の効果があるということで、植物によるグリーンカーテンがにわかに注目されています。
アサガオ、キュウリ、ゴーヤーなどのつる植物を窓辺で栽培して、カーテンのように日差しを遮る方法です。
神奈川県環境科学センターが行った調査では、アサガオのグリーンカーテンで室温が平均で1.7℃低下、
最も暑い時間帯での比較だと3.8℃も違うほど効果があったそうです。
そう聞くと、これは一度試してみる価値はありそうです。余裕がある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
ただどの方法にしても、理解しておきたいのは、エアコンほど劇的には下がらないのは間違いないということです。
日差しを遮ったり風通しを良くしたところで、街全体の外気が暑ければ温度を下げるにも限界がありますし、
あと、気化熱を利用するとなると、湿度が高くなってしまうのはどうしようもありません。
それから、仮に部屋の温度を外よりも2℃下げることに成功したとしても、
確かに2℃の差というのは小さくはないのでしょうけど、
たとえば37℃が2℃下がって35℃になったところで、暑いものは暑いですし。
結局思うのは、自分なりの暑さの基準値のレベルを上げることしかないのではないかという気がします。
日本の夏というものは昔から暑いものだし、これからも暑いものだと。
そういう気持ちの切り替えが大前提としてあってはじめて、上に書いたような方法が功を奏するわけで、
震災を機に、生活のいろいろな場面でそういう気持ちの持ち方に変化が表れてくるのだとしたら、
あまりにも文明化された生活を見直す良い機会ととらえた方がいいような気がします。
ちなみに僕が住んでいる築33年のアパートの部屋には、以前からエアコンそのものがありません…(笑)
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