タックス・ヘイヴン

世界中が固唾をのんで見守った、昨夜の陸上世界選手権男子100mの決勝でしたが、
ウサイン・ボルト選手のフライング失格には、
それこそ全世界で拍子抜けしてしまった感じではないでしょうか?
一騎討ちの勝負が期待されていたアサファ・パウエル選手がケガで欠場になったことで、
ボルト選手のダントツぶっちぎりで金メダルを確信していた人が大多数だったでしょう。
レース直前のナマの映像ではボルト選手が靴を履いているところが流れていましたが、
靴紐を結ぶ動作があまりにも短時間であっけなくて、しかもアップで映った足元を見ると
タテ結びみたいになっていてしかも結び目のバランスが悪くて紐の先っぽがぴょこんと跳ねてるように見えたのですけど、
気になりませんでしたか?
2008年の北京オリンピックで当時の世界新記録である9秒69で優勝したときも、
実はレースの途中で靴紐がほどけていたことは、知る人ぞ知るところです。
こんなぞんざいな感じでいいのかな、と僕は思ったのですけど…。
でも優勝はまずボルト選手に間違いなく、あとはどれだけの記録が出るかというところに
ほとんどの人の期待と関心が集まっていたように思います。
…いや、まったく思いもよらない結末でした。
  大暴落というのは、えてして誰もがさらなる上昇を疑わずに
  ブームが最高潮になったとき起きるものである―――

ウォール街で古くから言われている格言、かどうかは知りませんが、
ある人が言っていました。まあ暴落というものはそういうものでしょう。
“すべての人が高くなると認めた相場は絶対に上がらない”
“総楽観は売り”とも言われます。
あ、ここは相場格言について語る場面ではなかったですね(笑)
話を戻しますと、結局ボルト選手のチームメイトであるヨハン・ブレーク選手が9秒92で優勝し、
以下の結果はごらんのとおり。
(wikipediaより)                    
言わずと知れたスプリント王国のジャマイカとアメリカ。
それに躍進著しい今大会の注目国、フランス。
見慣れない国が二つありますね。
3位、キム・コリンズのセントクリストファー・ネイビス、
そして5位、ダニエル・ベイリーのアンティグア・バーブーダ。
この両国はいずれもカリブ海に浮かぶ(もちろん本当に浮かんでいるわけではないですが)お隣どうしの小国です。
セントクリストファー・ネイビスはセントクリストファー島とネイビス島、
アンティグア・バーブーダはアンティグア島とバーブーダ島。
国名がそのまんまなところも一緒です。
両国の面積と人口を見てみると、
(順位は国連加盟国193国での順位)                  
どれも世界で下から数えて一ケタ程度のレベルです。
ご参考まで日本の島の面積と見比べると、いかに小さい国かがよく分かります。
こんな狭い範囲の地域から世界の頂点を競う人が2人も出てくるなんて、すごいことですね。
そしてこの両国には、もうひとつ共通点があります。
そう、どちらもタックス・ヘイヴン(租税回避地)として知られているんですね。
…やっとタックス・ヘイヴンまでたどり着きました。
タックス・ヘイヴン(tax haven)というのは、億単位の資産家にとって有効な税金対策、
つまり国内での課税を逃れるために税率の低い国または無税の国などに籍を移す際の、
その移籍先の国や地域のことを言います。
もしかして利用されている先生はいらっしゃいますか?
詳細は、次回に…。
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