消去法

今回の円高は、消去法が理由だそうです。
ドルもだめ、ユーロもだめ。それで、仕方なく買われているのがスイスフランと円。
ごく大ざっぱにみると、いまの世界の通貨の構図はこんな感じなのだと思います。
日本が安定しているから円が買われていると言われても、なんだかあまり実感が湧きませんが、
裏を返せば、それだけ今、世界の情勢は不安定なのだということでしょう。
日本円とともに消去法で買われているというスイスフランも、
スイスの中央銀行であるスイス国立銀行(SNB)副総裁が11日、
極端なスイスフラン高を抑制する発言をしたことを受けて、急落を見せています。
ここ数日のチャートを見比べると、左が米ドル/スイスフランで、右がユーロ/スイスフランで、
下がスイスフラン/円。
対円も含めて、一気に急落しているのがわかります。
時計などで知られるように、スイスも日本と同じように工業製品の輸出が重要な位置を占めている国ですので
円高になりすぎると日本が困るのと同じような事情がスイスにもあるのはわかる気がしますね。
消去法で買われている国どうし、スイスと日本は我慢比べという様相を呈しています。
でも消去法で競い合うというのも、あまり気持ちのいいものではないですね。
あなたを選んだのは消去法だったの、とは、言われないようにしたいものです。
まあそれはいいとして…
 消去法の欠点は様々な選択肢の中に正しい答えがあることを前提とする物で、
 仮に選択肢が全て間違いであった場合には、正解を導き出すことは不可能である。
                                                                             (by wikipedia)
そう、消去法を突き詰めると、通貨はどれも全部ダメということだってあり得るわけで、
通貨が全部ダメならば、通貨に代わるものを考えた方がよさそうですね。
たとえば金(ゴールド)とか。
実際、いま金の価格がかつてないほど急騰しているんです。
これは1978年から現在に至るまでの金価格の推移です。
最近の円高のせいで、赤線の国内金価格は青線の海外金価格ほど上昇していないとはいえ、
金が30年に1度という高値をつけていることは確かです。
通貨がダメなら金があるさ、ということですね。
昔から”有事の金”という言われ方をしてきました。
1979年から80年にかけての急騰は、イラン革命による第二次石油危機、そしてソ連のアフガン侵攻によるものでした。
いまはそれ以来の高値が続いているんです。それ以来の有事ということでしょうか。
それで、金価格はこのまま、さらなる高みへと上り詰めるのでしょうか?
ここまでくると、消去法ではわかりません…。
でもなんだかこの国の代表も、消去法で決まることになりそうな感じになってきましたが、
いったいどうなるのでしょう?
ここでもう一度…。
 消去法の欠点は様々な選択肢の中に正しい答えがあることを前提とする物で、
 仮に選択肢が全て間違いであった場合には、正解を導き出すことは不可能である。
                                                                             (by wikipedia)


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