在宅患者の停電対策

 

東北地方太平洋沖地震により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 

今回の地震により、首都圏では計画停電が実施されることとなりました。

在宅でレスピレーター等の医療機器を使われている患者さん、

特にALSや脊損等、自発呼吸のできない方はレスピレーターが命綱ですので、

あらかじめバッテリーを用意するなど停電への準備を徹底する必要があるかと思います。

 

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  在宅用人工呼吸器は、電気で駆動しています。

  このため、停電すると器械に内蔵されたバッテリーに

  自動的に切り替わるものもありますが、作動時間に限りがあるため、

  外付バッテリーを用意して充電しておくなど、停電に備える必要があります。 

 

 

 

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 また、酸素濃縮器を使っているHOT患者さんも、

 停電の時間に見合った量の酸素ボンベの本数を用意することをお勧めします。

 

 

 

 

今回の計画停電は3時間程度となっておりますが、予定された停電に対しては、

事前に在宅患者の所在を電力会社に伝えておき、

停電中の代替手段が確保されるように、対応を依頼することもできます。

また、緊急避難的な方法として、以下のものを準備されてもよいかと思います。

※メーカー推奨ではありませんので、使用にはご注意ください。

●無停電電源装置(UPS)

●発電機

●AC/DCコンバータ

 

そして最終的には”人力”が一番頼りになります。

●アンビューバックmark4_01.gif

阪神・淡路大震災では、看護師さんが交代でアンビューを押していました。

●足踏み式吸引器win21shop_tuhan0522.jpgのサムネール画像

最後に、兵庫県健康福祉部健康局が作成した災害対応マニュアルをここに掲載いたします。

皆さまのご参考になれば幸いです。