「アルバイトの功罪」 40代半ば 神経内科医師 医師転職コンサルタント手記

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「アルバイトの功罪」 40代半ば 神経内科医師

JMCは常勤の医師紹介に強い紹介会社です。とは言っても定期非常勤の需要も多く、対応をさせていただくことが多いです。
非常勤勤務を希望されるケースというのは大別すると以下のような理由が多いです。

・純粋に収入を確保するために行う、週半日~1.5日程度の定期非常勤。外来や検査、病棟管理など業務内容や労働強度よりも通勤エリア、収入で求人を選ぶことが多いです
・出産等でのブランクに伴って発生する定期非常勤。週半日~週3日程度と勤務日数は幅広く、収入よりも勤務時間や通勤時間で求人を取捨することが多いです
・検査等の手技をもっとこなしたいという意図での定期非常勤。エリアや収入はもちろんですが、検査数などスキルアップの目的が果たせるかどうかが重要です

以上、大まかですがこんなところです。

さて、いきなり非常勤の話から入りましたが、私が担当した40代半ばの先生は定期非常勤先を多数もっていて、その都合で常勤先の勤務が辛くなってきたので転職を考えたいという方でした。

日勤も当直勤務も多数持っていて、曜日の制限や勤務時間の制限など、常勤先に求めることはもっぱら非常勤を確保するためのもので、主業務と副業が逆転している状況でした。
非常勤先はどの勤務先も長く働いているのですが、それに比べると常勤先は長く勤められていないなという印象でした。

非常勤先は日勤のもの、当直のものと複数ありました。
日勤の非常勤では曜日が制限され、当直のものでは時間が制限されます。
そのためエリアも厳しく限定され、求人のリサーチは難航しました。

そこで、そもそも常勤として勤務先を確保する必要があるのかどうか、ということを先生と話し合いました。
常勤先があることで、社会保険に入れたり専門医の維持ができたりします。
逆にいうと、社保は特にいらない・専門医の維持は必要ないもしくは常勤先をもたなくても維持できる、ということであれば「コマを埋める」という意識で非常勤をつめるということでも良いのではないかという話をしました。

もちろん、通常は非常勤と常勤を天秤にかけている方とお話する時は常勤先を優先する以外の選択肢はないという話し方をします。
ただ、この先生の場合は非常勤先への思い入れが特に強く、本末転倒には違いないのですがそれはそれで先生の信念というか強い思い入れから来ているもので、年数をかけて醸成されいるものでした。

社保や厚生年金に入らず、自身でそのあたりの処理をしなければいけないことなどは先生としてはかなりのデメリットで、結局どちらを選ぶかという決断はできずにいました。

そんなこんなで悩むうちに、週3日の非常勤の求人ではあるけれども社保が付く常勤待遇、という求人がタイミングよく出てきてそこでご勤務いただくことになりました。

この先生と担当することになり、お話を聞いたり一緒にキャリアを考えるにあたって、医師の世界では公然のものとなっている副業の扱いについて考えさせられました。
冒頭にかいたように、医師にとってメリットになる部分が多いのはもちろん当然ですが、この投稿のような本末転倒になってしまっているケースでは必ずしも非常勤のメリットを享受しているとは思えません。

キャリアに一番大きな影響を与える常勤での勤務先のお手伝いということを主にやっていますが、非常勤もその扱いによってはキャリアに非常に大きな影響を与えるものであるということを再認識しました。

基本的には非常勤でのお仕事は常勤でのお仕事に資するものを基本姿勢に、その目的等をきちんと重視して非常勤も案内をしていかなければいけないなと感じました。

JMCは常勤が強い、と書きましたが非常勤ももちろん数多く取り扱っています。ぜひ、非常勤専用サイトもご訪問ください。

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