中曽根康弘

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政治には大して興味のない私ですが、

自分が小学生の時に首相だった「中曽根康弘」に関しては記憶に残っております。

小学生の時は、「中曽根を泣かそうね」なんていう、くだらないダジャレが流行っていましたが、

中曽根氏は最年長の首相経験者であり、昭和の総理大臣として最後の生存者なのです。

震災後、現・自民党総裁の谷垣氏が自民党の歴代総裁に意見を求めたようですが、

その中の一人に中曽根氏も含まれていました。

その際、中曽根氏は震災復興に限定した「期限付き大連立」を容認する考えを伝えたようです。

その他の方の意見としては、小泉氏は「政権の外から協力すべき」との考えを伝えており、

河野洋平氏も大連立には慎重な考えを伝えたようです。

結果的に、谷垣氏は後者達の意見を取り入れ、菅首相が提案する入閣には応じなかった訳ですが、

わたしは中曽根氏の意見が的を射ている気がしてなりません。

今のような非常事態だからこそ、政局には持ち込まず、復興のために与野党関係なく汗を流して、

その姿勢を次回の総選挙で国民から評価してもらうということで良いと思うのですが、

なぜそんなに仲違いをするのか、政治家の考えることはよく分かりません。

ここへきて、谷垣氏は内閣不信任案を提出しようとしていますが、

本当にそれがすべきことなのでしょうか?

菅首相がイケていないリーダーだということは、誰の目から見ても明らかです。

いずれ首相を辞めることも明らかな訳で、いずれ民主党が第一党でなくなることも明らかな訳で、

なぜそこまで自民党が政権交代を急ぐのか分かりません。

「有事の時」こそ全ての政治家が協力すべきなのではないでしょうか?

自民党が「与党」になっても、次期首相が「谷垣氏」になったとしても、今と大差ないと思います。

であれば、みんなで仲良く協力すればいいのに・・・と思うのは、

最近共産主義的な考え方になってきた私だけでしょうか?

とはいえ、次期リーダーの存在は気になります。

「枝野氏」「前原氏」「石破氏」「舛添氏」など様々な名前が出ていますが、

変革期の日本に相応しい「自己主張を持った人物」にリーダーになってもらいたいものです。

前述した中曽根氏は、強烈な自己主張を持った人物でした。

もともと少数派グループ出身の中曽根氏が首相になれたのは、政治家としての強い信念があったからです。

首相というより大統領型のトップダウンを標榜した政治姿勢は「大統領型首相」とも呼ばれていました。

また、身長が188cmと高かったため、外遊をしても外国のトップに引けを取らない存在感がありました。

(歴代首相経験者の身長1位は大隈重信の公称190cmです。)

また、米国のレーガン大統領とも「ロン」「ヤス」のファーストネームで呼び合う仲でした。

日本の国際舞台における地位は凋落の一途を辿っています。

日本経済を再生させるためにも、こういう存在感のある人物に次のリーダーになってもらいたいものです。

 

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