みんなが納得いくように

安住財務相がついに”断固たる姿勢”をみせたことで、ドル円相場は新たな展開を見せています。
8月初旬の介入以来、約3ヶ月ぶりに相場が大きく動いたことになります。
この介入は、安住財務相によると、「納得いくまで」続けるそうですね。
輸出関連企業などはホッと胸をなでおろしているようですが、
これだけ大きく動くと、日本中の、いや世界中の為替トレーダーたちの泣き笑いが聞こえてきそうです。
今回の介入で、個人のFXトレーダーたちの戦績はどうだったのでしょう?
(幸か不幸か、僕の口座はずっと休眠中です)
とあるFX関連の人気ブログランキングを上から順番に覗いてみました。
すると…、
上位20人のブログのうち、利益を確定できたのはわずか6人でした。
当日は何も取引をしなかったのが7人、ブログでは自分の取引について何も言及していないのが4人。
残りの3人は、ブログの更新自体がなされていません。
更新していないからといって必ずしも損を出したとは言い切れませんが、
でももし利益を出したのなら、人気ブログを書いてる人だったら真っ先に更新したくなりますよね。
361pipsの利益を出した人はすごいラッキーでした。いくらの取引をしていたのかはわかりませんが、
仮に1万ドルだったとしても3万6100円。1日の取引でこれは大きいですね。
ただ、利益を出したように書かれている6人も、全員が本当のことを書いているという保証はありませんが(笑)
僕が意外だったのは、何も取引しなかった人が7人もいたことです。
手堅く利益を上げている人気FXブロガーにとっては、これだけ相場が大きく動くときというのは、
怖くて入れないということなのでしょうか?
今回は1ドル75円台に入ってから約10日間、ずっと介入の可能性がささやかれていながらも、
ここまで介入ナシで来たのだから、もうしばらくは円高が続くだろうという見方をしていたトレーダーも多かったようですね。
為替はやっぱり難しい…。
それを、あらためて思い知らされてしまいます。
ところで、今回の介入の規模は7~8兆円と言われています。
それってどのくらいのものなのでしょうか?
以前、日本の国の借金が1000兆円もあるという話題に触れたときに、
実際に1万円札だと見た目がどれくらいになるのか、想像してみたことがありました。
1万円札は、新札で100枚重ねると1センチ(100万円)、1000枚だと10センチ(1000万円)。
そのまま積んでいくと、厚さ1メートルで1億円です。
ここまでなら僕の想像力もなんとか機能します。
1兆円というお金は、その1万倍です。だから1万メートル、つまり10kmですね。
1kmだったら、見上げればてっぺんが見えそうな気がしますが、1kmではなくて10kmです。
1万円札を積み重ねていったその厚さが、10km。
10kmという数字は、長さや距離を表すのにふさわしい数であって、”厚さ”を表現するには適さないレベルですね。
今後、報道などで”1億円”という言葉を見つけたら、”厚さ1メートルの1万円札の束”と読み替えてみましょう。
“1兆円”は”厚さ10kmの1万円札の柱”です。
そうするとお金の規模が実感できるのではないでしょうか?
今回の介入で投じられた7~8兆円は、厚さ70km~80kmということになります。
成層圏の高さが地表10kmから50km程度ですから、それを超えるあたり、
飛行機が飛ぶ高さを見下ろすあたりまで、1万円札を積み重ねていくようなイメージですね。
その積み重ねた1万円札の柱をそのまま倒すと、
都心からだと北へは宇都宮のあたり、関越道だと高崎、東海道線なら熱海まで届いてしまいます。
いやそれにしても、すごい額のお金がつぎ込まれたものです。
みんなが納得のいくような状況に、早くなってほしいものです…。
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