“1位”じゃなくても

中国新幹線が開通して、またひとつ中国の躍進ぶりが世界にアピールされました。
北京-上海間を最短4時間48分で結ぶ、中国の夢の高速鉄道。
時速350kmの営業運転は世界一、一度に建設した長さ(1,318km)としては世界最長だそうです。
同じ日、山東省では全長41.6キロの青島膠州湾大橋が開通しました。
高架橋を除く水上に架かる橋梁としては世界最長だそうです。
すごいです。向こう側が見えません。
(空気が汚れているせいだという意見もありますが…)
これも同じ日、総延長約8700kmのパイプラインで天然ガスを輸送する「第二西気東輸」プロジェクトが操業を開始しました。
やはり世界一だそうです。
8700kmといえばフルマラソンを200回完走しても届きません(笑)
まさかと思って調べてみたのですが、
なんと、そういう信じられない人が日本にも何人かいるんですね……驚きました。
それはさておき、何かと中国の世界一が話題になっているので、wikipediaから拾ってみますと、
やはりというか、
ビルだとか橋だとかトンネルといった、工業技術を誇示するような建造物が目立ちますね。
もっとも鮑喜順氏は、建造物ではないです…。
最近のニュースだと、世界贅沢品協会(そういう協会があるのですね笑)が先月、
「2012年にも中国は日本を抜き、世界一の贅沢品市場になる」と発表していたそうです。
日本が今だに1位だったというのも、驚きですけど。
ところで、昨年末のことですが、金融情報などを提供するウェブサイト、ビジネス・インサイダー(BI)には、
中国内陸部で建設中の都市を撮影した衛星写真が掲載されました。
これは内モンゴル自治区内のオルドス市郊外につくられた新しい街ですが、
700億円を投じた総面積32平方キロメートルの高級住宅地には入居者がほとんどおらず、
中国最大の無人都市として知られるようになりました。
こちらは河南省鄭州市に1500億円の開発プロジェクトで建設された街。
ほとんど誰も住んでいないそうです。
…もうバブルの産物としか言いようがないですね。
これらは、僕の見立てですと、まぎれもなく世界一の無駄遣いの部類に入ります。
日本のスーパーコンピュータが世界1位になったのは嬉しいニュースでしたが、
いまの中国を見ていると、何でもかんでも1位じゃなくてもいいような気がしてきました。
中国への投資を考えるときも、バブル崩壊の足音には耳を澄ませておかなければなりません。
もちろん世界一になる必要はないですね。
あくまでも、安全で確実な方法を選びましょう…(笑)
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